【エネルギー資源の脱ロシアを目指す】

世界で進む脱炭素化への投資!

こんにちは!

各国がエネルギー資源の脱ロシアを目指し、脱炭素化に取り組んでいますね。

しかし、エネルギー大国であるロシアに依存していた国も多く、なかなか上手く進まないようです。

今回のメルマガは脱炭素化に取り組む各国と日本、その動きと経済への影響をご紹介します!

■脱炭素化に向けた各国の動き

ロシアのウクライナ侵攻以降も、EUはロシアから石油、石炭などの輸入を続けています。

その金額はウクライナ支援金とは桁違いであり、侵攻後にEUがロシアに支払った輸入総額は160億ユーロ(約2兆円)を超えています。

結局、これがロシア軍の戦費の元にもなってしまっています。

しかし、どの国も程度の差はあれどもロシアの資源エネルギーに頼らざるを得ないのが現状です。

欧州委員会はロシア依存ゼロを目指していますが、特にロシアの資源エネルギーに依存度が高いドイツやハンガリーがそれに反対しており、なかなか各国の足並みが揃わないでいるようです。

ロシアのエネルギー価格が高騰している今、各国の経済にもしばらくの間は負担がかかるでしょう。

■脱炭素化による日本経済への影響

最近では、脱炭素に取り組む企業に日本が投資を行う動きが強まっています。

三菱商事は、アメリカのマイクロソフト社創業者のビルゲイツ氏が設立した脱炭素ファンド「ブレークスルー・エナジー・カタリスト」に、1億ドル(約130億円)出資することを決めました。

このファンドは、脱炭素社会の実現に向け、新技術の商業化が近い事業に投資することを目的としています。

三菱商事はアジア初の出資企業であり、投資判断を共に担うパートナーとなったのです。

また、経済産業省はアジアの脱酸素戦略を促す企業提携策を提案し、インドネシアの企業と組んで燃やしても二酸化炭素が出ない火力発電の実用化を目指しています。

こちらも日本政府が資金支援を検討しており、これらのような「アジアの脱炭素化」に向け、経済省は100億ドル(1兆2800億円)の金融融資を掲げています。

このように、脱炭素化に力を入れる理由はロシアの資源エネルギー依存脱却を目指しているからだけではありません。

二酸化炭素排出がもたらす地球温暖化が、日本経済にも影響を及ぼしているのです。

・洪水や暴風雨といった異常気象による物や金銭的な損失

・気候変動の影響による交通機関の中断、資源の枯渇

・脱炭素社会への移行に向けた取り組みをしない企業は今後、資金調達が困難になる可能性

今すぐに改善することは難しいにしろ、脱ロシアも含めて脱炭素化は日本にとっても避けては通れない道なのです。

今後、脱炭素化の動きを新たなビジネスチャンスと捉え、前向きに成長する企業が増えていくかもしれません。

これからは、経済と一緒に環境問題にも目を向けていきましょう!