こんにちは!
米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、
今回は利上げペースが
減速することになりました。
しかし、
米連邦準備制度理事会(FRB)の
パウエル議長からは、
タカ派的な発言が
出ています。
今回は、
利上げペースが減速した
「FOMCの結果とパウエル議長の発言」
について解説させていただきます。
■今回のFOMCは利上げペースが減速
FOMC が12月13日から
14日にかけて開催され、
政策金利を0.5ポイント
引き上げることが決まりました。
前回までは4会合連続で
0.75ポイントの利上げを
おこなってきましたが、
今回はそのペースを
減速させています。
今回の利上げで
米国の政策金利は
4.25〜4.5%となりました。
日本の政策金利が
マイナス0.1%であることを考えると、
その差はとても大きいですね。
■金利のピーク予想は上方修正
FOMC参加者の
金利予測の中央値では、
政策金利は来年末に5.1%、
そして24年には
4.1%に低下するとの
見通しが示され、
いずれも9月時点での
予測から引き上げられています。
FRBのパウエル議長は
FOMCの声明発表後の
記者会見で、
「なお幾分か道のりは
残っている」
と述べました。
来年1月31日〜
2月1日にかけて開かれる
次回のFOMCでの
利上げ幅については、
「今後入手するデータ次第だ」
とも語っています。
今後の利上げペースについては
0.5ポイント継続と
0.25ポイントへの減速という
両方の可能性が
残ることになりました。
■市場の予測は楽観的すぎる?
FOMCの声明には
「委員会はインフレ率を
時間とともに2%に戻すべく
十分に抑制的な
金融政策スタンスを
実現するためには、
継続的な誘導目標レンジ引き上げが
適切になると見込む」
と記載されていました。
ニューヨーク連銀の
ウィリアムズ総裁も
「インフレには緩和の
兆候が見られるものの、
労働市場のひっぱくや
その他の要因で
物価圧力は高い状態が
続く公算が大きく、
当面の高金利を正当化する」
との見解を示しています。
市場が現在予想している
2023年後半からの
利下げについては、
少々楽観的な見方であると
言えそうです。
FOMCの政策決定を受けて
ドル円は136円付近まで
上昇を見せたものの、
その後は135円台で
もみ合う展開を見せました。
そろそろクリスマス休暇を控えて
市場参加者が減り、
今後のドル円は
135円~138円の間での
レンジ相場になりそうです。
とはいえ、
流動性低下で値動きが
荒くなる可能性もあることから、
トレードをする方は
注意した方がよいでしょう。
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