【増加していても問題?】 米GDPの第4四半期速報値2.9%増

こんにちは!

 

予想よりも良い結果となった

米GDPの第4四半期速報値ですが、

市場関係者は減速の兆候を

感じ取っているようです。

 

今回は、

「米GDPの第4四半期速報値の結果」

について解説させていただきます。

 

■予想より良い結果だが不安も

 

 

昨年10〜12月(第4四半期)の

米実質国内総生産(GDP)速報値は

市場予想が前期比年率2.6%増、

結果が2.9%増となり、

結果が市場予想を

上回りました。

 

しかし、

7〜9月(第3四半期)の

3.2%増からは

やや鈍化しています。

 

実質GDPとは、

名目GDPから

物価の変動による影響を

取り除いたものです。

 

また、

米経済の最大部分を占める

個人消費は

市場予想が2.9%増、

結果が2.1%増となり、

結果が市場予想を

下回りました。

 

7〜9月は2.3%増であり、

今回の結果は

減速が見られます。

 

予想を上回る結果となった

10〜12月の

実質GDPですが、

個人消費に関しては

市場予想を下回るなどの

不安を感じさせる

要素もありました。

 

■市場関係者の見解

 

 

市場関係者は

「米経済の屋台骨である

消費者の動向を見ると、

失速が明らかだ」

と説明しました。

 

さらに、

「消費者が満足し

健全でないと、

単純にプラス成長は

維持できない」とし、

「昨年末のような

力強い成長は

なおさらだ」

と述べています。

 

別の市場関係者は

「第4四半期は

サービス分野の個人消費が

力強い成長を導いたが、

良いニュースはそこまでだ。」とし、

「純輸出と在庫、政府支出など

振れが大きい要因を除いた

基調的な経済活動を示す

2つの指標は、

かなりの景気減速を

示唆している」

と説明しました。

 

エコノミストの

予想の多くは、

「米経済が第2四半期と

第3四半期に縮小する」

といったものになっており、

イエレン米財務長官も

金利が高い水準にとどまる中で

米経済がリセッション(景気後退)に

おちいるリスクがあることを

認めています。

 

米経済が年内に

リセッション入りするかどうかに

今後注目が集まりそうです。

 

■FRBと市場のどちらが正しい?

 

 

利上げによる

借入コストの上昇が

生活に影響を

及ぼし始めるまでには

通常数カ月かかると言われ、

FRBの利上げは

今年家計に

大きな影響を与えると

考えられます。

 

複数の要人が

「インフレに打ち勝つまで

年内は高金利の

維持が必要」

との認識を示していますが、

もし個人消費の

減速が急速に

悪化した場合、

市場が予測している

2023年中の利下げが

あるかもしれません。