【デフレ終了?】 日本のコアCPIが約40年ぶりの高水準に

こんにちは!

30年間にわたって

デフレが続いている日本ですが、

いよいよ

デフレが終わる兆しが

見えてきました。

今回は、

「約40年ぶりの高水準となった日本のコアCPI

について解説させていただきます。

コアCPI408カ月ぶりの高水準に

日本の10月の

全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は

市場予想が前年同月比3.5%上昇、

結果は3.6%上昇となり

市場予想を上回りました。

さらに、

前月の3.0%上昇から

伸びが加速しています。

コアCPI3.6%上昇したのは

19822月以来であり、

実に408カ月ぶりの

高水準となりました。

しかも、

日銀が物価安定目標に掲げる

2%7カ月連続で

上回っています。

デフレからの脱却が見えてきた

日銀が重視する

生鮮食品とエネルギーを除く

コアコアCPI

市場予想が前年同月比2.4%上昇、

結果が2.5%上昇と

市場予想を上回りました。

加えて、

消費増税の影響を除くと

199212月以来の

2%台に乗せています。

総合CPI

前年同月比3.7%上昇と

前月の3.0%上昇から

大きく伸びており、

価格変動の小さい品目のみを取り出した

CPIの加重中央値は

前年同月比1.1%上昇と、

前月の0.5%から

倍以上となりました。

値上げに消極的な品目でも

価格転嫁が進み、

公共料金も

今後値上げが見込まれます。

30年続くデフレからの脱却が

やっと見えてきたと

言えるかもしれません。

CPIが上がった要因

原材料費などの価格転嫁が進む中、

生鮮食品を除く食料は

前年同月比5.9%上昇と

19813月以来の

高い伸びを見せました。

上昇寄与度は1.33ポイントで、

エネルギーの1.18ポイントを

上回っています。

食料品が物価を

大きく押し上げていることが

分かります。

サービスについても

0.8%上昇となり、

消費増税の影響を除くと

19988月以来の

高水準となりました。

全国旅行支援の効果に加え、

外食の上昇、

昨年値下げされた

携帯電話通信料の

押し下げ効果が

無くなってきたことで

プラス幅が拡大しています。

最近の急激な円安進行も

輸入物価の上昇を通じ、

消費者物価を

押し上げています。

日米の金融政策の

方向性の違いを

材料として

ドル円は10月に

152円付近まで上昇し、

32年ぶりの水準となりました。

その後は

政府による円買い介入や

CPIの伸び鈍化などを受け、

足元では下落を見せています。

しかしながら、

日銀の黒田東彦総裁は

「輸入物価の上昇にともなう

価格転嫁の影響は減衰し、

物価上昇率は

年明け以降に

徐々に低下していく」

との見方を示しています。

さらに、

「今後の企業の価格設定行動や

賃金の動向を丁寧に点検していく」

との方針も述べました。

市場関係者も

「コアCPIの伸び率は

ピークアウトに近い。

エネルギーの伸びが落ちると

時差をともなって

コアの伸びも落ちる」

との見解を示しています。