始める前に知っておくべきデメリット
こんにちは!
前回のメルマガでは
コロナ禍やインフレなどの影響で
注目が集まっている
コモディティ投資をご紹介しました。
しかし、
これから投資を検討するのであれば、
メリットだけではなくデメリットも
押さえておくべきポイントと言えるでしょう。
今回はコモディティ投資のデメリットについて
ご紹介します。
■インカムゲインが無い
投資のリターンは通常
インカムゲインとキャピタルゲインに
分けられます。
インカムゲインは
株式や投資信託を保有している時に得られる
配当金や分配金といったリターンの事で、
キャピタルゲインは
株式や投資信託が値上がりして売却した時に
得られるリターンのことをいいます。
コモディティの場合、株式や投資信託と違い
それ自体が収益を生み出すわけではないため、
保有しているだけで
配当や金利が発生することはありません。
そのため、コモディティ投資は
値上がりした時の利益を狙う
キャピタルゲインを基本とした
資産運用となります。
■価格変動の予想がしづらい
コモディティの価格が変動する要因は
非常に幅が広いため、
予想するのが困難とされています。
株式と同様、コモディティも
需要と供給で価格を決定しますが、
天災や地政学リスクなど
需給のバランスを決める要因が
非常に複雑に絡み合っているという
違いがあります。
今回のウクライナ戦争による
原油や小麦の価格急騰のように
紛争や自然災害などは
事前に予測するのが難しく、
それらが生じた場合
急な価格上昇または下落が
生じます。
それに加え、複雑な需給関係を狙った
投機筋の存在も大きいです。
投機筋とは、短期の投機的な取引で
売買益を求める投資家の事で
上昇と下落、どちらの短期的トレンドも
増幅させる働きがあります。
例えば、何らかの上昇要因が発生し、
価格が上昇している市場において
投機筋が買い注文を増やすと
価格上昇のスピードが増していきます。
逆に下落要因が発生した場合は、
投機筋が売り注文を増やし、
価格下落のスピードが増すなど
価格変動に大きな影響を与えるのです。
■保管コストがかかる
また、コモディティは
株式などの無形資産とは違い
物質のため、保管コストがかかります。
原油や天然ガスなど取り扱いが厄介な商品は
管理コスト込みで価格が決定される上、
貯蔵タンクやパイプラインなどの
大型設備がない限り保管する事は出来ません。
それに対して、金などのコモディティは
個人でも現物を保有することができますが
盗難などのリスクがあり、
保管するためのコストも相応に伴います。
コモディティ投資を始めたいけれど
現物保有は少しハードルが高いと感じる人は
現物ではなくコモディティを扱う投資信託や
ETFを購入する事で複数のコモディティに
間接的な投資を行うことも出来ます。
コモディティのETFは
証券取引所で価格が決まるため
個別株のように売買する事が可能です。
その反面、原油や金など一部を除いて
投資信託では個別のコモディティに
投資することが出来ず、
個別投資を行う場合は
差金決済取引などを利用することになります。
このように、デメリットの観点から見ても
個別でコモディティ投資を行うのは
あまりおすすめ出来ません。
そのため、これからコモディティ投資を行う方は
コモディティをポートフォリオの一部に組み込み、
資産全体の価格変動リスクを下げつつ
長期的で安定した分散投資を心がけましょう。
コモディディ投資 考える必要が有りますね。