こんにちは!
物価高騰が続く
ユーロ圏ですが、
インフレ率が収まってきたとしても
利下げはかなり先のことに
なるかもしれません。
今回は、
「ECBのデギンドス副総裁のタカ派的な発言」
について解説させていただきます。
■デギンドス副総裁「0.5ポイントずつの利上げ継続」
欧州中央銀行(ECB)の
デギンドス副総裁が
「ECBは0.5ポイントずつの
利上げを継続する」
とのタカ派的な見通しを
示しました。
加えて、
「ユーロ圏の経済は
冬季にリセッション(景気後退)に
おちいると予測されているが、
引き締めは続けなければならない」
とも語っており、
景気が落ち込むことになっても
インフレ退治を優先させる
姿勢を改めて見せています。
さらに、
「当面は50ベーシスポイント
(bp、1bp=0.01%)
利上げが新しい
標準かもしれない。
しばらくの間、
このペースで利上げをすると
考えてよいと思う」
とまで強気な発言をしました。
米国と同じく
ECBは12月の
利上げ幅を0.5ポイントとし、
2回連続の0.75ポイントから
ペースを緩めましたが、
ラガルド総裁も
「0.5ポイントのペースが
一定期間続くことを
見込むべきだ」
としており、
タカ派的な姿勢を
見せていました。
インフレ率は11月に
1年半ぶりに低下したものの、
ECBの目標である
2%の5倍となる
約10%となっています。
■デギンドス副総裁以外からもタカ派的な声
デギンドス副総裁は他にも、
「ECBはユーロ圏の
インフレ率が2%の
目標に向け低下していることを
予測が示すまで
利上げを続ける」とし、
「これまでに取った措置は
この目標達成に十分ではない」
と発言しました。
ECBでは他にも、
シュナーベル理事が
「ユーロ圏のインフレ率を
目標に戻すには
金利を景気制約的な
領域に動かす必要」
があると述べています。
加えて、
シュナーベル理事は
「当初はインフレ率上昇の
兆候を十分真剣に
受け止めなかった」とも述べ、
「金融政策による時期尚早な
措置が不必要に
経済をリセッションに
おちいられさせるのではないかとの
懸念があった」としました。
そのため、
インフレ率が下がり初めても、
米国と同じく
利下げは中々されない
可能性がありそうです。
■ラガルド総裁もタカ派的
前述した通り、ECBでは
ラガルド総裁もタカ派的であり、
デギンドス副総裁と同様に
「0.5ポイントのペースが
一定期間続くことを
見込むべきだ」、
「まだ先へ進まなければならない。
これは長期戦だ」
と語っています。
また、
利上げを補強する
政策措置として量的引き締め(QT)を
開始することについても
明らかになっており、
来年4~6月(第2四半期)に
資産購入プログラム(APP)の下で
購入した債券の保有を
月平均150億ユーロ減らすという
計画を発表しました。
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