こんにちは!
11月の
米個人消費支出(PCE)が発表され、
前月比では3カ月連続の
減速となりました。
これは米国の利上げが
物価や需要を
しっかりと抑え込んでいる
結果と言えそうです。
今回は、
「11月も減速した米コアPCE価格指数」
について解説させていただきます。
■コアPCEが3カ月連続で減速
FRBが「物価動向の目安」としている、
食品とエネルギーを除く
コアPCE価格指数は、
11月も減速を見せました。
さらに支出も
伸び悩んでいます。
今回の結果は、
これまでの利上げが
物価上昇圧力と
需要の両方を
抑制するのに
大きく寄与していると
言えそうです。
コアPCE価格指数の
市場予想は前月比0.2%上昇、
結果も0.2%上昇となり、
市場予想と結果は
同じになっています。
ただし、数値は
3カ月連続で減速しています。
11月の食品とエネルギーを除いた
コア消費者物価指数(CPI)も
前月比ベースで見て、
過去1年余りで
最も低い伸びに
とどまっており、
コアPCEと共に
物価圧力の緩和と
インフレの頭打ちを
示唆していると言えるでしょう。
■そろそろ利下げが来る?
コアPCE価格指数は
連続で減速しているものの、
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は
連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の
記者会見で、
「インフレ率が持続的な形で
鈍化していると確信するまで
利下げを検討することはない」
と述べています。
加えて、
「それにはしばらくかかる」
との見解を示しました。
FRBはインフレ率を
最終的に2%まで
低下させることを目指しており、
パウエル議長の発言を考慮すると、
インフレが収まっているように
見えたとしても、
利下げを期待することは
時期尚早なのかもしれません。
コアPCE価格指数は
前年同月比では
4.7%上昇しており、
FRBは来年末までに
3.5%前後に低下すると
予想しています。
市場関係者は
「力強い賃金収入と
実質所得は、労働市場が
まだ意味ある形で
落ち着いていないことを
示唆する。
この統計を受けて、
フェデラルファンド(FF)金利が
最終的に5%を超えるとの
見解を金融当局が
撤回する可能性は低い」
との見方を示しました。
バイデン大統領も物価関連指標で
示されているインフレ緩和を
歓迎し、この先1年について
これからの一年は
浮き沈みが激しくなる」
と述べました。
ただ、
「これからの一年は
浮き沈みが激しくなる」
とも語っており、
今後の値動きについて
金融市場の波乱を
警告しています。
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