【明暗くっきり】 2022年の新興国を振り返る②

こんにちは!

 

前回のメルマガでは、

新興国の中でも

ブラジル、チリ、

カタール、トルコなどの

資源国が好調だったこと、

一方ベトナムやエジプトは

苦戦したことを

お伝えしました。

 

今回は、

「2022年の中国株と2023年に買いを控えるべき国」

について解説させていただきます。

 

■2022年の中国株は下落を見せた

 

 

2022年の中国株は

ゼロコロナ政策や

不動産バブルの崩壊、

テック企業の締め出し、

習近平国家主席の3期目続投などが

要因となって下落を見せました。

 

経済よりも共産色を

強めていた習近平政権は、

投資を考える上で

悪材料だったと言えるでしょう。

 

ただし、

最近ではゼロコロナ政策を

緩和させてきており、

コロナのパンデミックが

この先起きないようであれば

株価の重しが一つ

減ることになりそうです。

 

■買いを控えるべき国の共通点

 

 

2023年に向けて

買いを控えるべき国は

1.通貨がまだ

下げ止まっていない国

2.外貨準備金が不足しており、

デフォルトの危険性がある国

であると思います。

 

というのも、

これらの国々は

リスクを取って

投資したとしても

大した反発も起こらず、

低調なまま推移する

可能性が高いと

考えられるからです。

 

具体的な例を挙げると、

前回のメルマガでも

お伝えしたエジプト、

そして韓国やブラジル、

チリといった国々は

低調な可能性が高いと思われます。

 

韓国は資源を

保有しておらず、

輸入に頼っていることから

インフレが深刻です。

 

8月の消費者物価指数(CPI)は

プラス5.7%、

9月が5.6、

10月は5.7となっており、

東南アジア諸国の

CPIが2%から4%で

推移していることを考えると

非常に高くなっています。

 

その結果、

政策金利を10月に

0.5%引き上げて

3%とすることを

決定しました。

 

とはいえ、

金利を引き上げても

米国の金利が5%近辺に

向かっていることを考えると、

それでも十分ではありません。

 

韓国の通貨であるウォンは、

日本円と同じように

対ドルで下落を

見せています。

 

主力の半導体輸出も

伸び悩んでいて、

9月の貿易収支は

37億ドルの赤字で

25年ぶりとなる

6か月連続の貿易赤字を

記録しました。

 

米国の利上げが

落ち着いたとしても

競合が増える半導体市場での

シェアを維持することは

中々苦労しそうであり、

北朝鮮との地政学リスクが

常につきまとうことに加えて、

資源価格が高騰しても

資源を持っていない

韓国には旨味がないことから

投資を控えた方が

良いかと思います。

 

また、ブラジルやチリは

豊富な資源を

保有していますが、

ブラジルの鉱石や

チリの銅の

最大の輸出先は

中国であり、

中国に関しても

軟調な成長が

予測されていることから、

ブラジルやチリは

避けた方が

無難と言えそうです。

 

次回は2023年の

投資先として

有望な国について

解説させていただきます。