【このままでヤバイ!シェア数ほぼゼロの日本の半導体産業】

復活の糸口はあるのかを予想!

こんにちは!

前回は中国の半導体産業について紹介しましたが、

日本も昔は半導体産業が盛んでした。

かつて世界一と呼ばれる程の

シェアを誇っていた日本の半導体産業が、

なぜ今は衰退の一途を辿っているのでしょうか。

今回のメルマガは、

日本の半導体産業が衰退した理由と

その復活の方法を予想します。

■日本の半導体産業の衰退

かつて日本はDRAMというメモリーで

世界シェア80%を誇っていました。

半導体にはパソコン用に使われる小型のものと、

銀行などで使われるメインフレーム用のような

非常に巨大かつ高性能なものがあります。

その中で、

日本は主にメインフレーム用を作っていました。

海外のメインフレーム企業は、

「25年間誤動作しない高品質なDRAM」を

日本の半導体企業に要求しました。

すると、日本の半導体企業は

本当に要求通りのDRAMを作ってみせ、

その技術力の高さから日本のDRAMが

アメリカのシェアを追い抜いて世界1位となったのです。

しかし、巨大で使いにくいメインフレームは徐々に衰退し、

やがて小型で使いやすいパソコンが広く普及するようになります。

そこに目を付けた韓国のサムスンが

3年保証のパソコン用DRAMを安く大量生産し、

売り上げを一気に伸ばしていきました。

しかしサムスンの追い上げを受けても尚、

日本は25年保証の高品質なDRAMを作り続ける事に固執し続けました。

その結果、日本の半導体企業の売り上げは低下していき、

ついにDRAM市場から撤退する事になってしまったのです。

■復活の方法はあるのか

現在の半導体市場は、

台湾企業のTSMCがトップを独占しています。

しかしそのTSMCも、

日本から提供される最先端の技術や材料が無くては

世界最高水準と謳われる半導体を作る事は出来ません。

日本は優れた技術や材料を有しているという面に置いては、

世界から一目置かれています。

そうした材料や装置の提供をより強化し、

高い利益を得るのが一番良い政策ではないかという声もあります。

さらに日本は半導体の製造よりも、

市場の流行りを読んだ設計技術を得意としています。

今の日本には、

半導体を製造するための

大規模な工場を作る人材も費用も足りていません。

そのため、新しい工場も大量の人数も必要としない

「設計」に特化した人材を育成するのは、

政策として非常に理に適っているのです。

半導体市場で衰退の一途を辿っている

日本が再び勢いを取り戻すには、

技術設計者の育成に力を入れていく事が必要です。

それには優秀な人材を世界に放ち、

あらゆる設計を学ばせるのが一番良いでしょう。

持ち帰った技術を日本で生かし、

利益を生み出すことが

今後の日本経済にもプラスになるのではないでしょうか。

近年、TSMCが熊本に新しい工場を作り始めています。

果たして日本は、

これから技術を伸ばして

新たな利益を生む事が出来るのでしょうか。

これからの日本の半導体産業の成長に注目です!