【トヨタの水素エンジン搭載車の現状とは?①】

トヨタの新型エンジン

こんにちは!

水素エンジン搭載車の

市販化に向けて、

トヨタの動きが活発になっていることを

ご存知でしょうか。

近年、

脱炭素化社会を実現するため

電動自動車やハイブリッド車、

燃料電池自動車が

次々と市場に投入されています。

そして、

これらに加えて

CO2を排出しない

新しい自動車として

注目されているのが

水素エンジン搭載車です。

今回は、

「トヨタの水素エンジン搭載車の現状」

について

2回に分けて解説させていただきます。

■究極のクリーン自動車

水素エンジン搭載車は

水しか排出しないため、

「究極のクリーン自動車」

として注目されてきました。

現在、

水素を動力源とする車は

2種あります。

一つは燃料電池自動車である

「FCV」であり、

もう一つが水素エンジン搭載車です。

FCVは、

酸素と水素を

燃料電池に取り込むことで

電気を発生させ、

その電力でモーターを回して

走行をおこないます。

水素エンジン搭載車は、

エンジンに水素を取り込んで

直接燃やします。

燃料電池自動車と水素エンジン搭載車は、

どちらもCO2を排出しない

クリーンな自動車です。

■水素エンジン搭載車の課題

水素エンジン搭載車には

課題が多く、

市販化は難しいと

考えられてきました。

例えば、

水素タンクが大きく、

後部座席が狭くなってしまうことが

挙げられます。

しかし、

トヨタを中心に

水素エンジン技術が急激に進み、

あと数年で航続距離を含めて

ガソリンエンジン車と

遜色ない性能になる可能性があると

言われています。

ついに、

水素エンジン搭載車の

市販化が見え始めてきたのです。

■登山に例えると4合目

トヨタ関係者によると、

水素エンジン搭載車の

市販化への道のりは、

登山に例えると4合目だそうです。

2022年6月、

静岡の富士スピードウェイで

24時間耐久レースが

おこなわれました。

ここでトヨタは

水素エンジン自動車の

近況について報告をしました。

報告では、

水素エンジンを搭載し、

市販化を想定した試作車の

「水素カローラクロス」

が公開されています。

さらに、

具体的な市販化の時期は

明らかにされなかったものの、

「登山に例えると4合目くらい」

とされました。

■「水素カローラクロス」とは

「水素カローラ」が発表されたのは、

2021年のことです。

24時間耐久レースに

水素エンジン自動車で

初参戦するため、

水素カローラが使用されたのです。

水素カローラの使用は、

炭素化やカーボンニュートラルへの

取り組みの一環として実施されました。

そして耐久レース参戦から1年後、

市販化を目指した車両として

公開されたのが今回の

「水素カローラクロス」

なのです。

トヨタの水素エンジン搭載車については

情報量が多く、

今後の投資判断の材料になりえるため、

次回を含めて

2回で解説させていただきます。