こんにちは!
前回のメルマガでは、
中国の人口や
今後のGDPの予測などを見ると、
現在の中国株は
非常に割安に見える
というお話をさせていただきました。
今回も前回、前々回に引き続き、
「2023年に大幅上昇が期待できそうな3カ国」
について解説させていただきます。
■大幅上昇しそうな国③トルコ
トルコは現在、
消費者物価数(CPI)が
異常な高さとなっています。
10月のCPIは
前年同月比で
約85%上昇となっています。
これは24年ぶりの伸び率です。
トルコは物価高騰にも関わらず
中央銀行が3ヶ月連続で
利下げをしており、
その結果
インフレが一段と加速しています。
というのも、
通常インフレになると
現在の欧米諸国のように
利上げを実施して
物価を抑える必要がありますが、
トルコは真逆の対応をしているからです。
つまり、トルコは
インフレには目をつむって
利下げを実施し、
株式市場に資金を
流入させようと
しているように見えます。
■通貨は下落も株は今年大幅上昇
現在、
米国が利上げをしている一方、
トルコは利下げをしています。
要するに、
米国とトルコの金利差は
拡大している状態です。
結果として、
トルコの通貨であるリラは
対ドルで下落を続けています。
とはいえ、
リラの下落を上回る金融緩和で
大量の資金が
株式市場に流れており、
トルコ株は今年
大幅上昇しているのです。
また、トルコ政府は
リラの下落を抑えるために
様々な政策を
発表しています。
例えば、
今年の6月には
1,500万リラを超える
ドル資産を保有している
企業に対して
リラの融資を制限する
という政策を発表しました。
つまり、
大きなドル資産を保有してる企業が
今後も融資を受けるためには
ドルを売って
リラを買わなくてはならないのです。
さらに、
市場では2023年に
ドルの利上げが止まり、
利下げも始まると
と予想されており、
来年はドルとリラの
金利差が縮小すると考えられます。
また、
原油価格の高騰によって
輸送コストの増加に
頭を悩ませている
欧州の企業は、
製造拠点を
自国から遠いアジアではなく
トルコに移動させ
運送コストを
下げようとする動きが
見られます。
ロシアのウクライナ侵攻が長引けば、
今後も資源価格の
高止まりが続くことから
欧州や中東の企業が
製造拠点を
さらにトルコに移す
可能性があります。
2023年にリラの下落が収まり、
製造拠点をトルコに移す流れが
止まらなければ
トルコ株は今年に続き
来年もさらなる
大幅な上昇が期待できるでしょう。
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