【5か月ぶり】 ユーロ圏のCPIがようやく1桁台に

こんにちは!

 

ユーロ圏消費者物価指数(CPI)が

ようやく1桁台に

なりました。

 

米国と同じく、

今後はインフレ率が

どんどん下がっていくのでしょうか。

 

今回は、

ようやく1桁台に減少した

「ユーロ圏のCPI」

について解説させていただきます。

 

■ユーロ圏のCPIが5か月ぶりに1桁台に

 

 

12月の

ユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は

市場予想が前年同月比9.5%上昇、

結果が9.2%上昇となり、

市場予想を下回りました。

 

また、

去年8月以来

5か月ぶりに

1桁台に低下しています。

 

12月の

日本のCPIは

1月19日に

発表されるため

比較できませんが、

11月は前年同月比

3.8%上昇となっており、

いかにユーロ圏の

CPIが高いかが

分かります。

 

今回の結果は、

「ユーロ圏の過去最悪の

インフレはピークを付けた」

との期待を強めることに

なりました。

 

しかしながら、

エネルギーや食料品などの

変動の大きい項目を除く

コアCPIは前年同月比5.2%上昇と

過去最高になっています。

 

エネルギーコストの伸びが

鈍化したことが

インフレを押し下げた

唯一の要因となっており、

積極的に

利上げを進めている

欧州中央銀行(ECB)は、

コアCPIに注目する

可能性が高いと

見られます。

 

今後はコアCPIも

同様に下がっていくのかが

ポイントになりそうです。

 

■ポルトガル銀行総裁「さらなる利上げが必要」

 

 

ECB政策委員会メンバーの

センテノ・ポルトガル銀行(中銀)総裁は、

CPIの内容を

「非常に前向き」

と述べつつも、

「さらなる利上げが必要だ」

との認識を示しました。

 

センテノ総裁は講演で

「可及的速やかに

インフレ率を2%に戻すため、

インフレ見通しが

十分に安定したと

考えられるようになるまで

利上げは続く。

この道筋において、

ためらうわけにはいかない。

金利正常化へのプロセス以上に

インフレは経済にとって

マイナスだというのが

ECBの見解だ」

と述べています。

 

米国と同じく、

リセッション(景気後退)入りする

リスクを抱えても

インフレ退治を

優先するようです。

 

■市場関係者の見解

 

 

市場関係者は

「コアCPIの上昇は

ECB政策委員会が抱く

根強いインフレへの

懸念をさらに強めるだろう。

インフレ圧力の上昇が

2023年も確認されれば、

利上げ局面は4~6月も

続く可能性が高い」

と語りました。

 

ユーロ圏の政策金利は

現在2.5%であり、

4.25~4.50%の米国と

比較すれば

上昇の余地は

大きいと言えます。