【政策金利は最低でも5~5.25%?】相次ぐ米要人のタカ派的発言とその影響

こんにちは!

先週は多くの要人発言がありましたが、

米国の要人の

タカ派的な発言が目立ちました。

 

そして、

発言によってドル円も

大きな影響を受けています。

 

今回は、

「相次ぐ米要人のタカ派的発言とその影響」

について解説させていただきます。

 

■ブラード総裁がタカ派的な姿勢を強く示す

 

 

先週は米国の要人発言が多い

一週間でしたが、

タカ派的な発言が

相次ぎました。

 

中でも

セントルイス連銀の

ブラード総裁は、

「インフレを鈍化させるため、

金融当局は政策金利を

最低でも5〜5.25%に

引き上げるべきだ」

とタカ派的な姿勢を強く示しています。

 

この発言によって

ドル円は一時

140円台後半まで

上昇することになりました。

 

■政策金利は5〜7%程度になる可能性も?

 

 

ブラード総裁は

「私は以前、

4.75〜5%との見解を示していた」

とした上で、

「今日のこの分析にもとづけば、

5〜5.25%ということになるだろう。

それは最低水準だ。

この分析によれば、

その水準なら少なくとも

(十分抑制的と見なされる)

領域に達する」

と述べています。

 

つまり、

「十分抑制的な政策にする」

という金融当局の

目標を達成するには、

政策金利の水準を

より高くする必要があり、

今後も一層の利上げが

必要になるということです。

 

ブラード総裁は

「そうした寛容な

想定の下であっても、

政策金利はまだ十分抑制的と

見なされる領域にはない」とし、

「十分抑制的な水準に

達するためには、

政策金利はさらに

引き上げられる必要がある」

と語っています。

 

また、

ブラード総裁は

「十分抑制的な

政策金利については

5〜7%程度になる可能性がある」

との見方を示しました。

 

現在の政策金利は

3.75〜4%であり、

もし7%まで利上げを

おこなうとすれば

まだまだ長い期間が

かかりそうです。

 

■市場は政策金利のピークを5%前後と予想

 

 

ブラード総裁は今年の

連邦公開市場委員会(FOMC)での

投票権を持っていますが、

12月のFOMCで

0.5、0.75ポイントの利上げを

支持するかどうかには言及せず、

方向性を設定するのは

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長だとしています。

 

市場では12月に

0.5ポイント利上げし、

来年に政策金利は

5%前後でピークを付けると

予想されています。

 

ブラード総裁は

「高インフレの持続を招いた

1970年代の金融政策の失敗を

繰り返さないように、

当局は長期にわたり

政策金利を高水準に維持する」

との見解を示しました。

 

さらに、

「インフレ率が目標に向かって

意味のある形で鈍化する

明らかな証拠を

目にする必要がある」

としています。

 

今後、

政策金利のピークが

市場予想より

高くなることが

明白になれば、

日米の金利差が

拡大するとの見通しから

ドル円の上昇要因になりそうです。