日銀の新たな総裁が円高の鍵
こんにちは!
今年は為替相場が良く動きます。
特にドル円は、
3月と4月の2ヶ月だけで15円以上動くなど、
過去に無かった激しい変動を見せています。
今回のメルマガは、
円相場が少しずつ上がってきた理由、
そして年末に向けたドル円の動きを予想します!
■円は少しずつ上がってきている
まず、3月下旬から4月上旬にかけては
ドル高円安でしたが、
5月に入ると円も少しずつ上昇していっています。
ドルに関してはウクライナ問題や、
アメリカ国内のインフレが加速して
利上げのペースを
速めなければならない恐れが出ている中
ドル高が進むと同時に長期金利が上がりました。
一方、日本では黒田総裁が、金融緩和の維持を
断固継続するという姿勢を示しており、
日銀が連続指値オペの運用を明確化しました。
具体的には
10年国債の利回りの上限を0.25%で止める方針を掲げ、
これによって円安がさらに加速してしまいました。
しかし、5月に入るとドル高も進みましたが、
円も少し持ち直してくるようになりました。
これはアメリカのインフレのペースが加速して、
利上げが早期化した結果、
その影響で景気後退の時期が
前倒しになるのではないかという懸念が
台頭したからです。
もうひとつは、
中国のコロナ拡大によるロックダウンが、
長引いているのが理由です。
この中国の景気減速の影響を受けて、
主要国株の上下は全体的に不安定になっています。
これらの理由から投資家達が、
リスク回避のために
円買いドル買い両方を行う動きが強まったため
少しだけ円高に傾いたのです。
■年末に向けて
基本的には円は金利が低いので、
「他の通貨に比べれば安い」という状況は
今後も続いていくでしょう。
特に、アメリカと日本の金利差の拡大は明確です。
仮にアメリカのインフレが落ち着いたとしても、
表面上の名目金利が利上げと共に上がっていく限り、
実質金利自体も共に上がっていきます。
その反面、
日本の金利は低く抑えられているので、
日米の金利差は大変縮まりにくくあるのです。
この金利差が拡大していく限り、
ドル高円安は今後も進む一方です。
ただ急激に進むわけでは無く、年末にかけて
多少の上下はありながらも
緩やかに進んでいく可能性が強いでしょう。
しかし来年の四月には、
日銀の黒田総裁が任期満了となります。
すると今度は、次の総裁が
金融緩和を縮小するのではないかと言われており、
「これから円高方向に政策を
引っ張っていくのではないか」
との期待も同時に高まっています。
やはりどの国も、中国の景気減速や
アメリカの利上げの影響を受けて
為替相場が不安定になっているようです。
特にウクライナ問題は、
ヨーロッパ通貨に強い影響を及ぼしていますので、
これから投資を始めるという方は
慎重に判断して下さい。
貴重な情報ありがとう御座います。
これから投資を考えたりしてますが、
大変勉強になりました。
これからも、宜しくお願い致します。