【エネルギー危機は数年続く?】

シェルCEOが警告

こんにちは!

英石油大手シェルのCEOが

「エネルギー危機が

数年続く可能性がある」

という趣旨の

警告をおこないました。

今回は、

「欧州のエネルギー危機は数年続くのか」

について解説させていただきます。

■シェルCEOの警告

前述した通り、

英石油大手シェルの

ベン・ファンブールデン

最高経営責任者(CEO)が、

「欧州では法外に高い電気代や

計画停電に見舞われる冬が

繰り返される可能性がある」として、

「これに備える必要があるかもしれない」

と警告しました。

ファンブールデン氏は、

「節電や計画停電などを通じ、

何らかの解決策を

見つけなくてはならない冬が

恐らく複数回あるだろう」

との見解を示しています。

また、

代替エネルギーの体制充足も

急務だと付け加えました。

ファンブールデン氏の意見は

かなり悲観的なものですが、

欧州のエネルギー危機が

深刻であることも事実です。

■欧州エネルギー危機の現状

欧州は深刻なエネルギー危機に

直面しています。

というのも、

ロシアがウクライナと戦争を続け、

天然ガスの供給を制限する中、

価格は1年前のなんと6倍にも

跳ね上がっているからです。

欧州の経済大国であるドイツでは、

ガスの貯蔵が想定よりも進んでいますが、

ロシアからの供給が停止されれば、

この冬を乗り切れないリスクがあります。

また、フランスでも

原子力発電所の一部停止が

大きく影響しています。

現実に冬を乗り切れないのであれば、

計画停電をおこなわなければならず、

最悪の場合は

凍死者が出る可能性もあるでしょう。

■イーロン・マスク氏も「石油とガスが必要」

米電気自動車メーカー、

テスラのイーロン・マスク

最高経営責任者(CEO)も、

「現時点では

エネルギー不足に対応するため、

より多くの石油と天然ガスが必要」

との見解を示しました

普段は再生可能エネルギーへの

言及が多いマスク氏ですが、

「現時点では、

石油とガスを減らすのではなく、

逆に増やす必要がある」

と指摘しています。

さらに、

「自身は化石燃料を

悪だと決めつけるような人間ではない」

とも付け加えました。

マスク氏は

「しっかりと設計された

原子力発電所があれば、

特に現時点において

稼働を停止するべきではない」

とも語っており、

なりふり構わずといった姿勢が感じられます。

投資家目線で見れば、

8月に入り、

天然ガスは高値圏付近ですが、

原油は底値を付けて

上昇を続けているような

チャートになっていることから、

原油を買うのも面白いかもしれません。