こんにちは!
米連邦準備制度理事会(FRB)が
インフレの指標として重要視する
米個人消費支出(PCE)の結果が
市場予想を下回りました。
ひどいインフレに
見舞われている
米国ですが、
インフレの終わりが
見えてきたと
言えるかもしれません。
今回は、
「市場予想を下回った米PCEコア価格指数」
について解説させていただきます。
■PCEが市場予想を下回る
10月の食品とエネルギーを除く
PCEコア価格指数は
市場予想が前月比0.3%上昇、
結果が0.2%上昇となり、
市場予想を下回りました。
今年に入って
2番目に低い伸びに
とどまっています。
前年同月比では
市場予想が5.0%上昇、
結果も5.0%上昇と
市場予想に一致していますが、
前月の5.2%上昇からは
鈍化しています。
一方、
実質個人消費支出は
前月比0.5%増と
1月以来の
大きな伸びを見せ、
FRBが利上げを続ける中でも、
リセッション(景気後退)を
引き起こすことなく
インフレを抑制できるとの
期待を生じさせる
結果となりました。
10月の米消費者物価指数(CPI)と同様に、
PCE価格指数でも
インフレが鈍化し始めたことが
示されましたが、
水準は依然として
かなり高いのも事実です。
■市場関係者とウィリアムズ総裁の見解
市場関係者は
今回の結果について、
「米連邦公開市場委員会(FOMC)が
今後の数会合で、
利上げペースを
より緩やかなものにするという
論拠が強まった」
との見方を示しました。
米ニューヨーク連銀の
ウィリアムズ総裁は、
「インフレ率は来年大幅に
鈍化する見込みだ」
と語っています。
ただし、
「FRBの目標である
2%には2025年まで
戻らない恐れがある」
との見解を示しました。
さらに、
「インフレ抑制には
さらなる利上げが必要だ」
ともしています。
利上げのペースは
緩やかになるかもしれませんが、
利上げのピークは変わらない、
もしくはさらに上がりそうです。
■サマーズ元米財務長官の見解
サマーズ元米財務長官は
「インフレ圧力が
引き続き強いため、
FRBが市場の
現在の予想を上回る
利上げを実施する
必要があるだろう」
と警告しています。
市場の金利のピーク予想は
現在4.75~5%となっていますが、
サマーズ元米財務長官は
「6%がわれわれが
書くことができるシナリオだ」
と語りました。
インフレが収まり始めても
来年も利上げが
続くことになりそうですが、
果たしてどこまで利上げされるのか
今後の展開に注目です。
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