テクニカル的にも危険?
こんにちは!
前回のメルマガでは、
ジャクソンホール会合での
パウエル議長の発言について
解説させていただきました。
パウエル議長の発言では、
ドル円や米株が
大きく動くことになりました。
今回は、
「ジャクソンホール会合での
ドル円と米株の動き」
について解説させていただきます。
■パウエル議長の発言でドル円は急騰、米株は急落
ジャクソンホール会合での
FRBのパウエル議長の講演で、
ドル円は上下に振れた後に急騰、
米株は大幅に下落しました。
理由としては、パウエル議長が
「金利を高い水準で
しばらく維持する可能性が高い」
ことを示唆し、
FRBが市場の楽観的なムードを
けん制したことが挙げられます。
パウエル議長の発言によって、
ドルが買われた影響で
ドル円は137円台半ばまで上昇し、
ダウ平均に関しては
なんと1,000ドルを超える
大幅な下落となる
32283.40ドルで引けました。
S&P500種株価指数は
前日比3.4%安の4057.66、
ナスダック総合指数は3.9%下落、
ハイテク銘柄中心の
ナスダック100指数も4.1%下落と
散々な結果に終わっています。
■今後の値動きの焦点は?
米国の主要株価指数は
100日単純移動平均線を
割り込んでおり、
テクニカル的には
節目となる32,000ドルと、
その付近にある
50日単純移動平均線を
下抜けることができるかに注目です。
もし、
32,000ドルを守ることできれば、
一時的に株価は
上昇するかもしれません。
とはいえ、
下落トレンドが続いているため、
株価の上昇が
長続きすることは難しそうです。
■市場関係者の見解
市場関係者は
「FRBは成長を犠牲にして
積極姿勢を続ける」
との認識を示し、
「株式市場に対しては、
さらなるボラティリティと
厳しい状況を見込むべきだ」
としました。
加えて、
「これは市場にとって、
ソフトランディングの可能性
および年内に高値を更新するという
強気シナリオが
大幅に低下することを意味する」
と説明しました。
リセッション(景気後退)懸念は、
まだ現実のものとはなっていませんが、
現実に起きれば、
株や原油などのコモディティ価格の
下落が考えられます。
当然、日本株への影響も避けられないため、
景気に左右されにくい
食品や医薬品、
通信や電力関連といった
ディフェンシブ株や
国債、金や銀などの
安全資産にある程度、
資金を振り分けておくのも
よいかもしれませんね。
コメントを残す