【ECB理事が大幅利上げ示唆!】

連続?ECB理事が大幅利上げ示唆

こんにちは!

日本は相変わらず
利上げとは全く縁のない
状態が続いていますが、
欧州中央銀行(ECB)の理事が
大幅な利上げの示唆を
おこないました。

今回は、
「ECB理事が大幅利上げ示唆」
について解説させていただきます。

■7月と同程度の利上げを9月もおこなう可能性

欧州中央銀行(ECB)の
シュナーベル理事が、
7月と同程度の利上げを
9月もおこなう可能性について
示唆しました。

つまり、
ECBは7月に11年ぶりとなる
0.5ポイント(%)の利上げを
おこなっているため、
9月も0.5ポイントの利上げを
おこなうということです。

ちなみに、
7月は主要政策金利を
0.0%から0.5%に引き上げているので、
9月も0.5%引き上げれば1.0%になります。

■シュナーベル理事の発言内容

今回、
シュナーベル理事は
「ECBが7月に
0.5ポイントの利上げをおこなって以来、
ユーロ圏のインフレ見通しが
根本的に変わったとは思わない」
との認識を示しています。

また、
「価格上昇圧力が
速やかに消えることはない」とし、
「短期的にインフレが
さらに加速する可能性を排除しない」
と明言しました。

加えて、
インフレ予想を示す大半の指標は
引き続き抑制されているものの、
「抑制が利かなくなるリスクが
高まっていることを示唆する指標は多い」
と指摘しています。

なお、
9月のECB理事会における
政策判断(政策金利決定)については、
「今後のデータをもとに決定が下される」とし、
「自分が直近のデータを見るなら、
7月に抱いた懸念は和らいでいない」
とも述べました。

シュナーベル理事の発言は、
インフレへの相当な警戒感を感じさせ、
利上げは0.25ポイントではなく、
0.5ポイントにしたいという意思が
明確に伝わってきます。

■市場は0.5ポイントの利上げを織り込み済

ECBが9月に
0.5ポイントの利上げをおこなうことは
市場もすでに織り込んでいるため、
0.5ポイントの利上げであれば
市場に大きな混乱は起きないと思われます。

しかしながら、
シュナーベル理事は
タカ派ではあるものの、
あくまでもECBの中では
「ややタカ派的」といった人物です。

そのため、
今回のシュナーベル理事より、
さらにタカ派的な理事達の発言にも
注意が必要でしょう。

今後、ECB内の
タカ派的な理事達から
「1ポイント」や「1.25ポイント」といった、
さらなる大幅利上げへの
意見表明があるかもしれません。