【中国経済の見通しが大幅下方修正】

中国経済の見通しが大幅下方修正

こんにちは!

世界の経済をけん引している

米国と中国ですが、

中国経済の見通しが

大幅に下方修正されてしまいました。

米国のインフレとの戦いが

まだまだ続きそうな中で、

中国も経済の見通しが

急速に悪化しています。

今回は、

「中国経済の見通しが

大幅下方修正された理由」

について解説させていただきます。

■ゴールドマンと野村が見通しを大幅下方修正

ゴールドマン・サックス・グループと

野村ホールディングスは、

中国の2022年の

国内総生産(GDP)成長率予想を

今回さらに引き下げました。

ゴールドマンは

今年のGDP成長率見通しを

3.3%から3%に、

野村は3.3%から2.8%への

大幅な引き下げをおこなっています。

今回の引き下げの要因としては、

ゴールドマンのエコノミストチームは、

「7月の統計や抑制されたインフレ、

与信の伸び悩みが内需不足を裏付けた」

と指摘しています。

さらに、

「新型コロナウイルス感染が

拡大しているほか、

猛暑で電力供給も圧迫され、

新たな大型刺激策が

講じられる公算も小さい」

と分析しました。

また、

野村のエコノミストらは

「新型コロナ感染状況が最近悪化しているほか、

ロックダウン(都市封鎖)の拡大で

8月の活動データは

前月をさらに下回る恐れがある」

との認識を示しています。

加えて、

「現在の猛暑も景気に打撃となる可能性がある」

としました。

どうやら

複合的な要因が重なってしまい、

今回の経済見通しの

大幅な下方修正に

つながってしまったようです

■魚にもコロナ検査

ゴールドマンと野村は共に、

新型コロナウイルスを

徹底的に抑え込む中国の

「ゼロコロナ政策」

を要因の一つにあげていますが、

現在は海の魚でさえ

その対象になっています。

というのも、

福建省の沿岸都市、

アモイ(厦門)の当局は

漁師への毎日の検査だけでなく

漁獲物についても

検査を実施しているからです。

水揚げされた魚の口に

検査用のスワブを挿入する様子は

SNS上で話題となり、

「ゼロコロナ」の行き過ぎた姿を

象徴していると言えます。

日本も世界的に見れば、

とても厳しい

コロナ対策をおこなっています。

しかしながら、

魚までコロナ検査をする中国は

世界でも突出しています。

もし中国政府が

大規模な景気刺激策に踏み切ったとしても、

現在の「ゼロコロナ政策」を

続けるのであれば

景気への効果は限定的になるでしょう。

香港の株価指数も

軟調な展開が続いており、

買い場はもう少し先に

なるかもしれません。