こんにちは!
金利の見通しに
ハト派的な市場と
タカ派的な
米連邦準備制度理事会(FRB)
という構図が続いていますが、
市場とFRBの溝は
埋まる気配がありません。
市場とFRBの
どちらの見通しが
正しいにせよ、
日米の金利差が
縮まれば
ドル円が下落する
要因になるため
注目しておくべきです。
今回は、
「FRB副議長のタカ派的な発言」
について解説させていただきます。
■FRB副議長がタカ派的な発言
FRBのブレイナード副議長が、
「インフレには減速の兆しが
見られるがなお高過ぎる」
との認識を示しました。
加えて、
「これをさらに
抑制するには
金利を高い状態で
しばらく維持する
必要がある」
とのタカ派的な
発言をしています。
1月31日から
2月1日にかけて
開催される次回の
連邦公開市場委員会
(FOMC)にて、
利上げ幅を前回の
0.5ポイントから
0.25ポイントに
縮小するかについては
言及されませんでした。
加えて、政策金利が
今年どこまで
引き上げられるのか
についても同じく
言及していません。
ただし、
昨年12月のFOMCで
利上げ幅がそれまでの
0.75ポイントから
0.50ポイントに
減速したことについて、
「政策金利は十分に
抑制的な水準に
近づいており、
われわれの
2大責務に関連した
リスクを考慮すると、
減速はより多くのデータを
評価することを
可能にする」
と述べました。
ここ数ヶ月間の
米国の経済指標からは
インフレが
減速しつつある様子が
うかがわれることもあり、
高金利を維持しながら
利上げ幅は早めに減速という
パターンはありそうです。
■ニューヨーク連銀総裁もタカ派的
ニューヨーク連銀の
ウィリアムズ総裁も
ブレイナード副議長と同じく、
タカ派的な認識を
示しています。
ウィリアムズ総裁は
「根強い物価圧力を
抑制するための
積極的な引き締め策は
まだ完了していない」
としています。
ウィリアムズ総裁も
FOMCでの利上げ幅や
今年の政策金利が
どこまで引き上げられるのか
については具体的に
語っていませんが、
タカ派的な姿勢です。
ウィリアムズ総裁は
「インフレの抑制には
潜在成長力を下回る
経済成長と
労働市場の軟化が
必要だ」ともしており、
経済成長や労働市場に
ダメージがあっても
インフレの抑制を
優先するという考えを
示したと言えるでしょう。
とはいえ、
ブレイナード副議長や
ウィリアムズ総裁から
タカ派的な発言が
見られたものの、
市場では相変わらず
今年後半の利下げが
見込まれています。
市場とFRBの
どちらが正しいのかは
まだわかりませんが、
ドル円やユーロドルなどを
トレードする方は
今後の進展を
しっかりチェックしておきましょう。
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