VYMと比較してみた
こんにちは!
最近、高配当ETFであるVYMに続き、
VIGが注目を集めています。
このVIGはあくまでも高配当ではなく
増配にフォーカスしたETFと
なっているようです。
今回のメルマガはVIGとは何か、
そしてVIGとVYMどちらを選ぶべきかを
解説させていただきます。
■VIGとは
VYMと同じ米国ETFである
VIGの正式名称は、
バンガード米国増配株式ETFといいます。
現在では1株あたり159ドルなので、
日本円にして
およそ2万円ほどで購入可能です。
VIGは過去10年間連続して
増配した250銘柄で構成されていますが、
上位25%の高利回り企業を
指数から除外しているのが特徴です。
その理由は、配当利回りとは
1株あたり配当÷株価という計算で
算出されていることにあります。
過度に配当を出して
株価を低迷させる恐れがある企業が
指数に入るのを防いでいるのです。
■VIGの注意点と魅力
VIGの配当利回り自体は現2%と
高配当ETFに劣りますが、
VIGはあくまでも連続して
配当が増えている増配株に投資する銘柄であり、
高配当株に投資を行う訳では無いので
混合しないように注意が必要です。
VIGの過去5年間の年間分配金は
連続増配というだけあって年々増えており、
それに合わせて株価も上昇しているので、
配当利回りは2%前後を推移しています。
さらに、増配を行うということは
業績が好調ということなので、
VIGは連続増配によって
株価の上昇も同時に期待できるETFとも言えます。
■VIGとVYMどちらを選ぶべきか
米国ETFといえば高配当ETFが人気ですが、
VYMは高配当銘柄を中心に
分散投資ができるため特に注目を集めています。
VYMの過去5年間の分配金は年々増えており、
株価も上昇しているため、
配当利回りも3%台を安定して推移しています。
さらにVYMの増配率については、
VIGの平均増配率の方が少々高いものの、
そこまで差は開いていません。
現在の配当利回りはVIGが2%前後、
VYMが3%前後なので
配当利回りを求めるならVYMを選ぶ方が
良いかもしれません。
しかし、
トータルリターン(一定期間内に投資商品への
投資から得られる総合収益)においては
VYMよりVIGの方が優勢です。
もちろん時期によって異なりますが、
マイクロソフトのような
ハイテク株を所有していたVIGは
コロナショックの影響で大きく値上がりし、
VYMと差をつけたようです。
■結局どれを選ぶべきか?
VIGとVYM以上に
高いトータルリターンを見せた
S&P500の存在もあり、
一概にどのETFが最適かは
個人の目的によって
変わってくると言えるでしょう。
ただ高配当を目的としているならVYM、
将来の値上がり益を狙うならS&P500、
配当と値上がり益をバランスよく狙いたい方は
VIGを選ぶと良いかもしれません。
結果として、どのETFにも良い部分があるので
安易に流行に飛びつかず、
どのETFが自分の目的に近いのか
よく考えて選択することが、
この先の利益にも繋がっていくと思われます。
VIG、EFT よく考えて決めよう。