こんにちは!
先週はユーロ圏の
政策金利発表がありましたが、
ついに利上げ幅を
減速させました。
しかし、
大幅利上げに関しては
継続する方針のようです。
今回は、
「ユーロ圏の利上げ幅」
について解説させていただきます。
■利上げ幅を0.75から0.5ポイントへ減速
先週、欧州中央銀行(ECB)が
0.5ポイントの利上げを
発表しました。
ECBのラガルド総裁は
ユーロ開始以来最悪の
インフレの沈静化に向け、
同様の利上げが
しばらく続くと
投資家に警告しています。
今回の利上げ幅は
市場予想と同じ
0.5ポイントではありましたが、
2回連続の0.75ポイントに続く
今回の利上げで、
政策金利は一気に
2%まで上昇しました。
ECBはさらに
「大幅に金利を引き上げる」
と表明しています。
利上げのペースは
減速させたものの、
大幅利上げ自体は
今後も続けるようです。
■ラガルド総裁「これは長期戦だ」
ラガルド総裁は
今回の利上げ幅が
前回より小幅だったことについて
「ECBの政策転換だと
考えるのは誤りだ」
としています。
さらに、
「0.5ポイントのペースが
一定期間続くことを
見込むべきだ」
とも語っています。
そして、
「まだ先へ進まなければならない。
これは長期戦だ」
との認識を示しました。
今回の利上げ幅の決定では、
政策委員会メンバーの
3分の1余りが
0.75ポイントの利上げを
支持していたようで、
タカ派的なムードで
あることが分かります。
■QTも開始予定
今回の発表では、
ECBが過去に
景気刺激を目的に購入した
債券の保有を
減らす計画の
概要も明らかにしました。
つまり、
利上げを補強する
政策措置として、
量的引き締め(QT)を
開始するということです。
約5兆ユーロにも上る
保有債券のポートフォリオ圧縮は、
来年3月に
開始されることになります。
来年4~6月(第2四半期)には
債券の保有を
月平均150億ユーロ
減らす計画です。
ECB政策委員会メンバーの
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、
保有債券の縮小を
来年7月から加速させる
公算が大きいと
述べています。
トレーダー目線では
ユーロ圏の政策金利が
最終的にどこまで上がるのかが
重要になってきますが、
ラガルド総裁は
「利用可能な情報にしたがうと、
2月とおそらく3月にも
0.5ポイントの利上げが
示唆される」
と述べています。
どうやら、
3月には政策金利が
3パーセントになる確率が
高そうです。
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