こんにちは!
東芝が開発した
水素関連の新技術が
話題になっています。
カーボンニュートラル
(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること)
社会の実現に向け、
今後重要な位置を占めるだろうと
予測されているのが水素エネルギーです。
今回は、
「東芝が開発した水素の新技術」
について解説させていただきます。
■なぜ水素は重要なのか
水素はカーボンニュートラルのために
非常に重要になるとされています。
なぜなら、
水素は燃焼時に
エネルギーを発生させますが、
その廃棄物としては
水が発生するだけであり、
温室効果ガスの削減につながるからです。
水素関連のテクノロジーは
世界中で注目されており、
かなりのスピードで進化しています。
そして、
もちろん日本企業も
この分野で次々に
新しいテクノロジーを発表しているのです。
その中でも、
今回東芝が開発した
水素関連のテクノロジーが
注目を集めています。
■イリジウムが従来の10分の1に
東芝は開発した新技術は、
イリジウムの使用を
従来の10分の1に抑えていることが
大きな特徴です。
イリジウムはレアメタルであり、
水素を作る水電気分解装置の
電極製造に使われる
イリジウムの使用量を抑えることは
コスト面で大きな意味があります。
東芝は水の電気分解による水素生産方法を
再生可能エネルギーによっておこなうという
研究を続けてきました。
しかし、
それにはコスト面で大きな課題がありました。
東芝の新技術では
レアメタルであるイリジウムの
使用量を抑えることでコスト削減に成功し、
水の電気分解から水素を得るという手法が
大きく前進しています。
東芝は最大出力200KW程度の電極サイズで、
2023年以降の商品化を目指すとしています。
■グリーン水素のコスト問題
水素エネルギーは重要な次世代のエネルギーとして
注目を集めていますが、
水素の生産方式は複数あります。
「グレー水素」は化石燃料を使った水素生成であり、
「ブルー水素」は化石燃料を使った上で炭素を回収したもの、
「グリーン水素」は再生可能エネルギーなどを使って
製造工程においても温室効果ガスを排出せずに
水素を生成する方法です。
地球環境を考える上では
グリーン水素の導入が
望ましいところですが、
コストの高さが問題になります。
グリーン水素のコストは
グレー水素の5倍から10倍とされており、
現状ではコスト面で
導入が中々難しくなっています。
とはいえ、
東芝が開発した新技術を使えば
イリジウムを10分の1に抑え、
生産性も500倍にできるとされています。
グリーン水素の生産が
今後高まっていくとすれば、
東芝のテクノロジーが生かされる場面に
期待できるでしょう。
東芝の株価は6月をピークに下落しており、
長期的な目線で買ってみるのも
面白いかもしれませんね。
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