ECBが0.75ポイントの利上げを実施
こんにちは!
欧州中央銀行(ECB)が
歴史的な大幅利上げを実施しました。
日銀が相変わらず
金融緩和を続けている中で、
世界の中央銀行は
次々と利上げをおこなっています。
今回は、
「ECBが0.75ポイントの利上げを実施」
について解説させていただきます。
■ECBが歴史的な大幅利上げを実施
ECBは8日に
歴史的な0.75ポイントの
利上げを実施しました。
ただし、
今回の利上げ幅は
市場予想と一致しており、
歴史的ではあるものの
サプライズではないと言えます。
また、
ECBは成長見通しの悪化の中でも
インフレとの闘いを加速させ、
今後数回の追加利上げを実施する
という方針も示しました。
関係者によると
10月に再び0.75ポイントの利上げを
実施する用意もあるそうです。
現在の政策金利が1.25%であるため、
10月にも0.75ポイントの利上げを実施すれば
政策金利は2.0%になります。
■インフレとユーロ安が問題に
ユーロ圏のインフレは
エネルギー以外にも
広がる動きを見せており、
さらにユーロ安への
懸念の強まりもあります。
ラガルド総裁は記者会見で
「利上げが想定される
今後数回とは何回を指すのか」
と問われ、
「恐らく今回を含めて2回を上回るが、
5回は下回るだろう」
との見解を示しました。
これはFXのトレードを
されている方にとって
大きなヒントになりそうです。
インフレ率予想については
今年と来年分を上方修正しており、
2024年の予想も2.3%と、
従来の2.1%から引き上げました。
23年の成長率予想は0.9%と
従来の2.1%から下方修正しましたが、
市場予想の0.7%よりも
楽観的な見通しになっています。
■ECBはタカ派的?
今回0.75ポイントの
大幅利上げとなったことから、
ECB政策委員会内の
タカ派メンバーが
主導権を維持していることが想像できます。
8月のインフレ率は9.1%と
再び過去最高を更新しており、
エネルギー価格の高騰を
利上げによって抑えることが難しいとしても、
積極的な利上げをしなければ
インフレ期待が上昇する恐れがありました。
利上げはユーロのレートを
いくらか支える可能性があり、
ユーロ安になって輸入物価を通じて
インフレ率が上昇してしまうという流れを
抑えられるかもしれません。
ECBは7月にも
ユーロ安に触れましたが、
ラガルド総裁は
「ECBは特定の為替レートを目標にはしない」
としながらも、
「ユーロを巡る状況を非常に注意深く見守っている」
とも語りました。
ユーロ圏と日本の金利差を考えると、
ユーロでの預金やユーロ/円の買いを
検討してみるのもよいかもしれませんね。
ECBの利上げ状況は注意深いものがありますね。