【スリランカが陥った中国の『債務の罠』】

債務不履行の理由と日本経済への影響

こんにちは!

スリランカが経済悪化により
事実上の債務不履行となりましたね。

IMFや親しい各国に支援を
求めているようですが、
事態は好転するのでしょうか。

今回のメルマガでは
スリランカの経済危機の理由、
そして日本にもその影響は及ぶのか
をご紹介します!

■スリランカ経済は何故危機に

現在、スリランカでは
経済危機と情勢不安が拡大しています。

スリランカは元々慢性的な財政赤字に
悩まされていましたが、

今回は新型コロナウイルスの登場や
ロシアのウクライナ侵攻の影響により、
深刻な外貨不足や物価の高騰が起こり、
ついに債務不履行(デフォルト)を
起こしてしまいました。

この債務不履行に陥ってしまうと、
国債の支払いが出来ず
金融市場におけるスリランカの信用は
落ちてしまいます。

スリランカ政府は雇用や産業には
あまり力を入れておらず、
その分の貿易赤字を観光業の収入で
賄うことを続けていました。

しかし、コロナウイルスの登場により
外貨獲得の主力であった観光業が
大打撃を受けてしまい、ついに債務を
返せなくなってしまったのです。

また、スリランカ政府には
他の東アジア諸国のように
「輸出を拡大して経済を成長させよう」
という気があまりありません。

そのため、輸出商品の付加価値が
低いままとなってしまい、
激減した観光業分の収入を貿易で
賄うことが難しくなっているのです。

それに加えて、
スリランカの対外債務は
500億ドルもあり、
その内の一割が対中国の債務です。

これ以外にも中国企業を隠れ蓑にした
「隠れ債務」の存在があり、
このまま債務が膨らんでいけば、
スリランカに対する中国の影響力が
より強まっていくでしょう。

■スリランカ危機における日本への影響はあるのか

このようなスリランカの債務危機に、
IMF(国際通貨基金)は
金融引き締めや増税といった政策を
取るように促しています。

しかし、すでにスリランカ・ルピーを
売る人が続々と増え、
その価値は急落しています。

そのため、通貨安や外貨不足による
スリランカ国内のインフレが加速し、
より輸入品の物価が上昇しているようです。

スリランカは茶葉の一大生産国ですが、
その茶葉を栽培するために使う輸入品の
肥料などの価格もまた高騰しています。

そのため、栽培を行えなくなり
廃業する農家も増えているようです。

すると、世界で茶葉の輸入が難しくなり、
日本でも値段が高騰します。

レストランなどの外食企業でも
代替品などを用意しなくてはならなくなり、
手間がかかる上に売り上げにも
影響が出るかもしれません。

すでに、ロシアのウクライナ侵攻により
様々な輸入品が価格高騰しています。

それに加え、今回のスリランカ危機が
今後の日本経済に少なからず影響を
及ぼすことがあるかもしれません。

スリランカを巡る世界情勢がどう動くのか、
これからも注目していきましょう!

2件のコメント

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