【鈴木財務相「やるときは間髪入れず瞬時に」】

為替介入

こんにちは!

最近は円安が急激に進んでおり、

円安をけん制するような

要人発言も多くなっています。

そして14日には

鈴木財務相が

為替介入について言及しました。

今回は、

「為替介入に関する鈴木財務相の発言」

について解説させていただきます。

■鈴木財務相「やるときは間髪入れずに瞬時におこなう」

鈴木俊一財務相は14日に

為替介入について、

「予告的にやるものではない」とした上で

「やるときは間髪入れずに瞬時におこなう」

と述べて円安をけん制しました。

鈴木財務相は為替の動きについて、

「ここ数日かなり激しい動きがある。

トレンドとしては円安の方に向かっている」

と説明しています。

さらに、

「状況が継続すれば

市場においてあらゆる手段を

排除することなしにやるべきことをやる」

と述べました。

また、

「日本銀行とも連携し、

高い緊張感もって市場の動向を見守る」

としています。

「日銀が介入の準備のために

市場参加者に相場水準をたずねる

レートチェックを実施した」

というニュースも流れ、

14日のドル/円は大きく下落することになりました。

■黒田総裁は何も答えず

鈴木財務相の発言や

日銀がレートチェックをおこなった

という報道がありましたが、

日銀の黒田総裁は

記者団に円安について問われた際には

何も答えなかったそうです。

とはいえ、神田真人財務官も

鈴木財務相に続き円安に関して発言し、

「為替の過度な変動や

無秩序な動きは経済や金融に有害」

と語りました。

加えて、

「あらゆるオプションを排除せず

適切な対応ができる準備ができている」

と記者団に説明をしています。

さらに、

「投機によるようなものに対しては

必要な措置を取らざるを得ない」とした上で

「今後、しっかりとしかるべき対応を取って参りたい」

と述べました。

ドル/円は日本時間朝方に

145円を試すような動きを見せていましたが、

鈴木財務相や神田財務官の発言後、

142円50銭付近まで下落しました。

しかしながら、

発言の効果がどの程度続くかはわからず、

実際に為替介入をおこなうかも不透明です。

米国はインフレ率を抑えるために

ドル高を望んでいると言われていて、

日本の介入に不満を表すことも考えられます。

もし為替介入がおこなわれたとしても、

円買い介入は行き過ぎた円安を許容しないという

当局の意思を投機家に示す明確な手段になりますが、

円安の流れを止められるとは限りません。

そのため、

円安とそれにともなう物価高が

今後も続く可能性を

考えておいた方がよいかもしれません。