こんにちは!
世界的にインフレが
落ち着きつつありますが、
米国は順調と言えるほど
インフレ率が鈍化しています。
今回は、
「米CPIの結果と2月の利上げ」
について解説させていただきます。
■CPIの鈍化で2月は利上げ減速?
12月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、
総合CPIは市場予想が
前年同月比6.5%上昇、
結果は同じになりました。
また、
コアCPIは市場予想が
前年同月比5.7%上昇、
こちらも結果は
同じとなっています。
総合CPIは
2021年10月以降で
最も低い伸びに、
コアCPIは
2021年12月以降で
最も低い伸びになりました。
今回のCPIの結果から
インフレ率の鈍化が
続いていることは
明らかであり、
物価上昇圧力は
ピークに達したのではないかと
考えられます。
FRBが
次回1月31〜2月1日
にかけて開催する
連邦公開市場委員会(FOMC)会合で
利上げペースを
さらに落とす余地が
生まれたと言え、
前回の0.5ポイントから
0.25ポイントへの
減速があるのかどうか
注目されています。
■10月と11月は市場予想を下回った
今回のCPIは
市場予想と同じでしたが、
10月と11月は
総合、コア共に
結果が市場予想を
下回っており、
インフレ率鈍化の
はっきりした兆候が
見られていると
言えるでしょう。
市場関係者は
「12月のCPIが
おおむね良好な
内容だったことから、
FRBとしては
次回のFOMC会合で
利上げ幅を
25ベーシスポイント
(bp、1bp=0.01%)へと
さらに縮小する
余地が生まれる。
われわれは
フェデラルファンド(FF)金利が
3月に5%で
ピークに達し、
年内は同水準で
据え置かれると
予想している」
との認識を示しています。
加えて、ボストン連銀の
コリンズ総裁が
「次回FOMC会合で
25bpの利上げを
支持する方向に
傾いている」、
フィラデルフィア連銀の
ハーカー総裁が
「この先は
25ベーシスポイントの
利上げが適切になる」
と発言しており、
要人のハト派的な
発言が見られるように
なってきました。
ただし、住居費など
サービス分野を中心に
消費者の需要は根強く、
労働市場も依然として
タイトであり、
物価上昇圧力が続く
可能性も考えておいた方が
よいかもしれません。
労働市場での需給不均衡は
なかなか解消されず、
賃金の伸びと消費を下
支えしています。
ドル円はCPIの
発表直後に下落し、
一時は上昇したものの、
結局下落を再開する
荒っぽい動きが見られました。
発表直後に130円の
心理的な節目を下回り、
数時間後には
128円台を付けています。
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