【リバランス】 今年の機関投資家はどのような動きを見せた?

こんにちは!

すっかり気温も下がり、

「クリスマス」や「年末」

といった言葉を

目にする機会が

増えてきましたね。

今年は

ドル円を始めとするFX

株が大きな値動きを見せました。

そんな中、

投資のプロである

機関投資家は

どのような動きを

見せたのでしょうか。

今回は、

「今年の機関投資家はどのような動きを見せたのか」

について解説させていただきます。

リバランスとは

機関投資家の動きは

「リバランス」に注目すると

分かりやすいです。

リバランスとは、

ポートフォリオを

移し替えることを言います。

ポートフォリオとは

金融商品の

組み合わせのことです。

例えば、

資産全体の6割を債券、

4割を株で保有している投資家が、

今後株が下落すると判断して、

債券を5割、

株式を5割に変更し、

株の比率を抑えるような

調整をおこなうことを

「リバランス」と呼びます。

今年の機関投資家の

ポートフォリオが

どういう動きだったかを

確認することで、

投資のプロの考えと

行動が見えてきます。

債券も下落、株も下落

リセッション(景気後退)の懸念があり、

債券も下落、株も下落というのが

今年の夏までの動きでした。

債券の金利が

上昇し続ける限りは

債券の価格が下落するため、

今年は機関投資家の

ポートフォリオの中で

現金の比率が

高くなっていました。

投資をしないというのは、

機関投資家の客にしてみれば

「自分のお金が運用されていない」

ということであり、

問題になりがちな点になります。

とはいえ機関投資家にとって、

今年は投資先を見つけるのが

中々難しい年になったようです。

秋からは株や債券が買われている

秋からは現金から

株や債券に

リバランスする動きが

見られています。

バンク・オブ・アメリカの

調査によると、

9月ごろから

機関投資家は

株式市場に資金を

流入させています。

米国株は

10月以降から

年末にかけて

上昇しやすい傾向が

ありますが、

今年は今のところ

傾向通りの値動きです。

債券が買われる理由とは

機関投資家は株式市場に

資金を流入させていますが、

債券にも資金が

流れ始めています。

理由としては、

米国債の金利が高いことや

利上げペースの鈍化が

予想されていることが

挙げられます。

(金利低下=債券価格上昇)

米国がデフォルトすることは

考えづらいため、

米国債は

世界で最も安全な

資産の一つです。

日本でも

年金を運用している

年金基金や

財務省が米国債を購入しており、

日本の米国債保有残高は

世界でもトップとなっています。

安全な米国債を買うことで

4.5%以上の金利が

狙えるのであれば、

株式投資でリスクを取る

必要性が薄れて、

株から債券への

リバランスが起きやすくなります。

今が株の買い時?

前述した通り、

本来なら株が売られ

債券が買われるという

動きがみられるはずです。

しかし、

現在の機関投資家の

ポートフォリオは

現金の割合が大きいため、

現金から株式と債券に

リバランスするという

流れが起きています。

そのため、

債券と株の価格が

上昇を見せているのです。

株価が上昇している今こそ

株の買い時に思えます。

とはいえ、

12月は機関投資家が

休暇を取る時期であることから、

流動性が低下して

急騰や急落が

起きやすい傾向があります。

12月に株を買うのであれば、

急騰や急落するリスクに

注意しておいた方がよいでしょう。