こんにちは!
すっかり気温も下がり、
「クリスマス」や「年末」
といった言葉を
目にする機会が
増えてきましたね。
今年は
ドル円を始めとするFXや
株が大きな値動きを見せました。
そんな中、
投資のプロである
機関投資家は
どのような動きを
見せたのでしょうか。
今回は、
「今年の機関投資家はどのような動きを見せたのか」
について解説させていただきます。
■リバランスとは
機関投資家の動きは
「リバランス」に注目すると
分かりやすいです。
リバランスとは、
ポートフォリオを
移し替えることを言います。
ポートフォリオとは
金融商品の
組み合わせのことです。
例えば、
資産全体の6割を債券、
4割を株で保有している投資家が、
今後株が下落すると判断して、
債券を5割、
株式を5割に変更し、
株の比率を抑えるような
調整をおこなうことを
「リバランス」と呼びます。
今年の機関投資家の
ポートフォリオが
どういう動きだったかを
確認することで、
投資のプロの考えと
行動が見えてきます。
■債券も下落、株も下落
リセッション(景気後退)の懸念があり、
債券も下落、株も下落というのが
今年の夏までの動きでした。
債券の金利が
上昇し続ける限りは
債券の価格が下落するため、
今年は機関投資家の
ポートフォリオの中で
現金の比率が
高くなっていました。
投資をしないというのは、
機関投資家の客にしてみれば
「自分のお金が運用されていない」
ということであり、
問題になりがちな点になります。
とはいえ機関投資家にとって、
今年は投資先を見つけるのが
中々難しい年になったようです。
■秋からは株や債券が買われている
秋からは現金から
株や債券に
リバランスする動きが
見られています。
バンク・オブ・アメリカの
調査によると、
9月ごろから
機関投資家は
株式市場に資金を
流入させています。
米国株は
10月以降から
年末にかけて
上昇しやすい傾向が
ありますが、
今年は今のところ
傾向通りの値動きです。
■債券が買われる理由とは
機関投資家は株式市場に
資金を流入させていますが、
債券にも資金が
流れ始めています。
理由としては、
米国債の金利が高いことや
利上げペースの鈍化が
予想されていることが
挙げられます。
(金利低下=債券価格上昇)
米国がデフォルトすることは
考えづらいため、
米国債は
世界で最も安全な
資産の一つです。
日本でも
年金を運用している
年金基金や
財務省が米国債を購入しており、
日本の米国債保有残高は
世界でもトップとなっています。
安全な米国債を買うことで
4.5%以上の金利が
狙えるのであれば、
株式投資でリスクを取る
必要性が薄れて、
株から債券への
リバランスが起きやすくなります。
■今が株の買い時?
前述した通り、
本来なら株が売られ
債券が買われるという
動きがみられるはずです。
しかし、
現在の機関投資家の
ポートフォリオは
現金の割合が大きいため、
現金から株式と債券に
リバランスするという
流れが起きています。
そのため、
債券と株の価格が
上昇を見せているのです。
株価が上昇している今こそ
株の買い時に思えます。
とはいえ、
12月は機関投資家が
休暇を取る時期であることから、
流動性が低下して
急騰や急落が
起きやすい傾向があります。
12月に株を買うのであれば、
急騰や急落するリスクに
注意しておいた方がよいでしょう。
コメントを残す