【トルコが政策金利を「引き下げ」】

世界の流れと逆行!?

こんにちは!

最近は世界各国で

利上げのニュースが

相次いでいます。

しかし、

実はトルコが、

そんな世界の流れとは逆に

「利下げ」をおこないました。

今回は、

「トルコの政策金利引き下げ」

について解説させていただきます。

■トルコが政策金利を引き下げ

トルコは8月18日に

政策会合をおこない、

1%の政策金利引き下げを

おこないました。

現在トルコのインフレ率は

80%を超えており、

本来は利上げをして

金融を引き締めなければいけない状況です。

各国の中央銀行は

インフレ率が高い場合には、

利上げをおこなって

景気が失速したとしても

需要を鈍化させ、

物価上昇を抑えるようにしています。

しかし、

今回驚異的な高さの

インフレ率であるトルコが、

まさかの利下げを

おこなったということで、

市場には驚きの声があがりました。

■エルドアン大統領の影響力

トルコはエルドアン大統領が

大きな影響力を持っています。

そのエルドアン大統領が

以前から低金利政策を

推していたということもあり、

今回の利下げは

中央銀行というよりは、

大統領にしたがったような

金融政策に見えます。

中央銀行は本来独立した立場のはずですが、

エルドアン大統領の影響力は

中央銀行にも及んでいます。

エルドアン大統領は

「経済成長には利下げが必要」

と話しており、

さらに物価が上昇し続ける可能性もあるのです。

■トルコ経済は成長を続けている

トルコは去年から

政策金利を引き下げていますが、

トルコ経済はそれでもなんとか成長しています。

この理由としては、

トルコという国の

産業構造にあると言えるでしょう。

トルコは中東の国ですが、

資源の輸入国なのです。

トルコはサウジアラビアなどのように

原油が採れるわけではなく、

資源の輸出で稼ぐことができません。

とはいえ、

トルコリラ安がずっと進行しており、

トルコが「安い国」になったおかげで、

コロナ前以上に国外からの

旅行客が増えているそうです。

■観光業に注力

トルコは観光収入370億ドルを

目標に掲げており、

目標観光客数も4,700万人と、

とても大きな人数になっています。

トルコと同じく

通貨安が止まらない日本も

ヒントにできる部分がありそうですね。

また、

トルコリラは利下げしたとはいえ

13%もの高い政策金利となっており、

超低金利の日本円と比べると

一見魅力的に見えます。

しかしながら、

トルコリラ/円のチャートは

右肩下がりであるため、

買うタイミングは

慎重に見極めたほうがよいでしょう。