【2030年商用化の水素ガスタービン?】

三菱重工の100%水素ガスタービン

こんにちは!

三菱重工が
「100%水素ガスタービン」の
2030年の商用化を
計画しているそうです。

水素は
カーボンニュートラルを
目指していく中で
世界的に注目されており、
実現すれば
大きな利益を生み出すことは
間違いないでしょう。

今回は、
三菱重工が開発している
「100%水素ガスタービン」
について解説させていただきます。

■そもそもガスタービンとは

ガスタービンとは、
発電所での
発電のコアとなるユニットです。

ガスタービンは
「ガスタービーエンジン」とも呼ばれる
内燃機関の一種であり、
高温の気体の流れにより
タービンを回転させることで、
動力または推進力を発生させる熱機関です。

ガスタービン発電では
燃焼ガスでタービンを回して
発電をおこないます。

水素ガスタービンの市場では
三菱重工は
世界シェアの36%を占めており、
世界でもトップクラスです。

■100%水素ガスタービンがついに商用化

カーボンニュートラルを
目指していく中で、
世界的に注目される燃料は水素です。

水素は燃焼時に
二酸化炭素を排出することがなく、
排出されるのは水だけです。

それだけに、
次世代のエネルギーとして
水素は大きな期待を集めています。

そして、
100%水素ガスタービンの研究で
先行しているのが三菱重工なのです。

■すでに混焼技術を開発済み

三菱重工は2018年、
LNGに30%の水素を混ぜて燃焼させる
混焼技術を完成させています。

そして、
2020年からは
100%水素だけで燃焼させる
専燃発電の技術開発を
本格化させているのです。

2025年には
水素30%混焼タービンを商用化しつつ、
100%水素専燃タービン技術も
確立する計画になっており、
2030年には商用化が計画されています。

■水素ガスタービンの市場規模

水素ガスタービンの市場規模は、
大きく成長していくことが
予想されています。

ある試算によると、
世界の水素タービン市場は
2050年には
最大約23兆円になるそうです。

カーボンニュートラルを目指すために、
発電業界は二酸化炭素の
排出削減を続けており、
この流れは変わらないでしょう。

現在、
ガスタービン発電では
燃料として灯油や軽油、
LNGが使用されています。

これらの燃料は化石燃料であり、
燃焼させれば二酸化炭素が発生してしまいます。

だからこそ、
水素を燃料とする水素ガスタービンが
大きな注目を集めているのです。

三菱重工は2019年から
株価が右肩下がりでしたが、
最近は逆に右肩上がりになっています。

とはいえ、
まだ高値圏であるとは言えず、
長期保有してみるものよいかもしれませんね。