【自信満々?】 レーンECB理事が「インフレおそらくピークに近い」と発言

こんにちは!

日本ではやっと始まった感のある

インフレですが、

ユーロ圏では

インフレがピークに

近づいているとの

見方が出ています。

 

今回は、

「レーンECB理事のインフレに関する発言」

について解説させていただきます。

 

■レーンECB理事「インフレおそらくピークに近い」

 

 

欧州中央銀行(ECB)の

チーフエコノミストである

レーン理事は、

「追加利上げが見込まれるが、

消費者物価の上昇率は

おそらくピークに近い」

との見方を示しました。

 

11月末には

ECBのラガルド総裁が

「ユーロ圏のインフレが

既にピークを付けていたとしたら驚きだ」

と述べて、

利上げ終了が近づいていないことを

示唆していただけに、

レーン理事の発言は

かなりハト派的な

発言であると感じられました。

 

レーン理事はインフレ率が

ピークに達しつつあるかどうかについて、

「その判断をおこなうのは

多分時期尚早だが、

ピークインフレに近い可能性が高いと

かなり自信を持って言えそうだ」

と語りました。

 

加えて、

「今が既にピークか

2023年初めに到達するかは

まだ不確かだ」

とも述べています。

 

レーン理事は少なくとも

2023年初めには

インフレがピークを迎えるとの

自信があるようです。

 

■今後の利上げ幅はどうなるのか

 

 

レーン理事は政策金利の

利上げ幅について、

「追加利上げが必要になると

我々は考えているが、

既に200ベーシスポイント

(bp、1bp=0.01%)利上げしており、

これまでにおこなった

規模を考慮すべきだ」

と指摘しました。

 

ユーロ圏の政策金利は

現在2%となっています。

6月までは

0%だったことを考えると、

非常に早いペースで

利上げをおこなってきたことが

分かります。

 

■具体的な物価の見通しは?

 

 

レーン理事は消費者物価については

「来年の序盤に一定の

インフレ加速がある可能性を

排除できない」

としながらも、

「2023年の

最初の数カ月が過ぎ、

春か夏になれば

インフレ率は大きく

低下するだろう」

との見方を示しました。

 

「とはいえ、

現在の水準から目標の

2%に戻るのには

時間がかかる」

とも語っており、

インフレがピークを迎えても、

順調に下落はしないと

考えているのかもしれません。

 

具体的な数値については、

「23年中にインフレ率が

6〜7%に下がるか」

との問いに

「現在の高水準からの

当初の低下はそんなところだが、

その後も低下が続くだろう」

と語っています。

 

11月のユーロ圏の

消費者物価指数(CPI)は

前年同月比10.0%上昇であり、

目標の2%へは

長い道のりになると思っていた方が

よいのかもしれません。