【欧州の電力価格が記録的な急騰】

3割増?

こんにちは!

日本では節電要請が出され、

2021年9月以降は

前年同月比の

電気料金と比べて

値上がりが続いています。

しかし、

欧州では日本より

さらに電気料金が

深刻な状況になっているようです。

今回は、

「欧州の電力価格の記録的な急騰」

について解説させていただきます。

■欧州の電力価格が記録的な急騰、緊急会合開催へ

欧州の電力取引価格が

記録的な急騰を見せており、

26日の取引では

ドイツで33%、

フランスで25%の

値上がりとなりました。

これに対し、

欧州連合(EU)は

エネルギー担当相による

緊急会合を開いて

対応策を協議します。

ロシアによる

天然ガス供給縮小に加え、

フランスでは

2005年をピークに

原子力発電所の廃止や

安全面の懸念から

原子力発電所での

発電が低迷していることが

大きく影響しています。

ロシアは

ドイツに送るはずだった

天然ガスを燃やして

処分しているとの報道もあり、

電力と共に

環境への負荷も

懸念されている状態です。

■チェコ首相も電力価格を危惧

電力価格の高騰は

インフレを加速させ、

EU域内の家計や

企業の財政に

ダメージを与えています。

チェコのフィアラ首相は、

「電力価格が誰の手も

届かない水準になったのは

市場の機能不全が原因だ」

と語りました。

インフレがこのまま加速すれば、

9月のECB理事会でも

7月と同じく

0.5%の大幅な利上げをおこなう

確率が高まりそうです。

■日本の対策は?

日本では、

「岸田首相が

次世代型の原子力発電所の

開発・建設を検討するよう指示する」

と報道され、

実際に指示をおこないました。

また、

停止中の原子力発電所7基を

来夏以降に再稼働し、

計17基の体制とすることも

政府は目指しています。

ロシアによるウクライナ侵攻後の

化石燃料価格の高騰や

ロシア依存からの脱却に加え、

二酸化炭素を排出しない原発については

脱炭素の観点からも

世界的に見直しの動きが広がっています。

政府は国民を二分する議論になり得るため、

これまで原発の新設や

建て替えは想定していないとしてきましたが、

新方針が示されたことで

投資のチャンスが出てきました。

具体的な銘柄では、

三菱重工や原発用機器を手掛けるIHI、

柏崎刈羽原発を持つ

東京電力ホールディングスなどが狙い目でしょう。

ウクライナ戦争による

天然ガスや原油価格の上昇と

原発は二酸化炭素を排出しないという

2つの理屈で

日本国民の納得が得られそうであれば、

これらの株に投資してみるのも面白そうです。