こんにちは!
インフレ率が
下落しつつある
米国ですが、
FRB(米連邦準備制度理事会)は
市場に不満が
あるようです。
今回は、市場への
いらだちが示唆された
「FOMC議事要旨の内容」
について解説させていただきます。
■FOMC議事要旨はタカ派的だった
日本時間4日深夜に
米連邦公開市場委員会(FOMC)の
議事要旨が発表され、
FRBが市場の予想より
タカ派的な姿勢であることが
改めて示されました。
市場は2023年後半の
利下げを織り込んでおり、
現在もそれは
変わっていませんが、
こうした市場の動きが
「物価抑制に向けた
FRBの取り組みを
損なっている」
というフラストレーションが
議事要旨で示唆されていると
言えます。
議事要旨には
「正当な根拠のない
金融状況の緩和は、
特に委員会の
対応に関する
世間一般の誤解に
もとづくものである場合、
物価安定を回復する
委員会の取り組みを
複雑化させる」
との認識を参加者が示したと
記載されていました。
■市場関係者の見解
市場関係者は
「今年下期までに
利下げがおこなわれる可能性を
市場が織り込みつつあることが、
FRBのこのメッセージにおける
最大の懸念材料だ」
と説明しています。
さらに、
「FRBは引き締め過ぎの
リスクは受け入れて
我慢しなければならないということを
認識している」
と語りました。
たとえ引き締めすぎて
リセッション入りしてしまう
リスクがあっても、
FRBはインフレ退治を
優先するという認識です。
■FRBと市場の認識の違い
12月のFOMC会合では
政策金利は
0.5ポイント引き上げとされ、
それまでの4会合連続での
0.75ポイントから
ペースは減速しています。
しかし、FRBの
ドットプロット(金利予測分布図)では
2023年末の政策金利を
5%と予測している
人数が一番多く、
市場予想の4.75%を
上回っています。
そして、
今回の議事要旨では
FRBによる政策金利見通しが
「市場が予想する
軌道を著しく
上回っている」
ことを強調していました。
FRBと市場には
政策金利の見通しに
違いがあり、
FRBはそこが
気がかかりに
なっているようです。
別の市場関係者は
「インフレについて
FOMC当局者は、
まだトンネルの終わりに
明かりを見ていない」とし、
「当局者は
正当な根拠のない
金融緩和を
非常に警戒しており、
2月の会合時も
0.5ポイント利上げを
続けることに
傾斜しているはずだ」
と語りました。
ドル円はFOMC議事要旨の
タカ派的な内容に反応し、
132円台後半まで
上昇を見せています。
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