【12月は0.5ポイントの利上げ確定?】 FOMC議事要旨公表「利上げペースの減速が近く適切に」

こんにちは!

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、

1112日におこなわれた会合では

「利上げのペースを落とすことが

近く適切になる」

と多くの参加者が

判断していたことが

分かりました。

12月会合での利上げ幅は

今までの0.75ポイントから

0.5ポイントに

減速することになりそうです。

今回は、

ハト派な内容であった「FOMC議事要旨」

について解説させていただきます。

利上げのペースは減速

11月のFOMC議事要旨が公表され、

「参加者の大部分は、

引き上げペースの減速が

近く適切となる可能性が

高いと判断した」

と記されていたことが

分かりました。

この内容は、

12月会合での利上げ幅を

0.5ポイントに減速する方向に

傾いていることが

示唆されています。

加えて、

様々な当局者が

「委員会の目標達成に必要な

フェデラルファンド(FF)金利の

最終的な水準は、

従来の見通しを

幾分か上回る」

と結論付けていました。

今後の利上げのペースは

減速するものの、

最終的な金利は

今までの予想より

高くなりそうです。

現在、市場では

最終的な金利は

来年3月に

5.05.25%になると

予想されています。

市場関係者の見解

市場関係者は

FOMC議事要旨では、

委員会とスタッフ双方のレベルで

意外なほど強いハト派寄りの傾向が

明らかになった」

と述べました。

さらに、

「委員会の中で

利上げペース減速に対する

幅広い見解の一致が見られる。

そうした見解は

ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)副議長が

擁護してきたと

われわれはみている。

一方で金利が

どこまで上昇すべきかについては、

ほとんど確信が見られない」

と語っています。

利上げペースの減速で進展状況を判断

当局者らは金融政策が

経済とインフレに

影響を及ぼす上での遅効性、

そして累積的な引き締めが

どの程度の時間を経て

支出と雇用に

影響を与え始めるかについて

協議したようです。

そして数人の当局者は、

「利上げペースの減速により、

FOMCは目標に向けた進展状況を

判断できるようになる」

との見解を示しています。

FOMC議事要旨では

「金融政策行動が

経済活動とインフレに

影響を及ぼす時間差と度合いが

不透明なことも、

そうした評価が重要とされる

根拠に含まれる」

と記載されていました。

当局者達は

利上げペースを

減速させることによって、

金融政策の効果を

見極めたいようです。

今回のFOMC議事要旨を受けて

米利上げ減速観測が強まり、

ドルが売られることで

ドル円は大きく下落しています。