こんにちは!
日本の産業において
重要な地位を占める
自動車産業ですが、
一つの車を
作り上げるために
様々なメーカーが
関わっています。
つまり、
多くのメーカーが
製造した部品が
組み合わさり、
やっと1台の
車を製造することが
できるのです。
そして、そこには
ニッチな分野で
活躍する日本企業が
存在しています。
今回は、
世界シェアナンバーワンの
「株式会社フコク」
について解説させていただきます。
■株式会社フコクとは
株式会社フコクは
輸送機器用のゴム製品や
樹脂製品、バイオ医療関連製品などの
ビジネスを展開している
日本企業です。
フコクは2020年6月に
経済産業省より、
国際市場の開拓に
取り組んでいる企業のうち
ニッチ分野において
高いシェアを確保し、
良好な経営を
実践している企業として
「2020年版経済産業省
グローバルニッチ
トップ企業100選」
に選出されています。
特に、
ワイパーブレードラバーは
世界一のシェアを
獲得しており、
世界中から高い支持を
集めています。
フコクのワイパーブレードラバーは
自動車分野では
年間2億本を出荷し、
世界OEM
(メーカーが自社ではない
ブランドの製品を製造すること)
シェアで約40%を
占めています。
■フコクの事業
フコクは
モーターリゼーションの
進展に伴って
事業を拡大させ、
2004年には東証2部、
2005年には東証1部に
上場を果たすなど
順調にビジネスを
拡大させてきました。
2021年3月期の
売上高は632億円であり、
堅実な経営を
続けています。
現在では
タイや韓国を中心に
中国、米国、
メキシコなど
世界に拠点を構える
グローバル企業に成長し、
世界の自動車産業を
支える企業となりました。
また、
ワイパーブレードラバーだけでなく、
免疫治療用閉鎖型培養バッグで
世界シェア35%など
車以外の分野への
進出にも積極的です。
優れたゴムの加工技術を
応用した製品を
開発することで、
ビジネスの拡大と
経営の多角化を
おこなっています。
■ワイパーブレードの需要は徐々に伸びる
現在、
自動車産業は大きな
変革期を迎えています。
温室効果ガスの
排出削減規制によって
これまで主流であった
ガソリンエンジン車から
新たなタイプの車に
主役が移ろうとしています。
次世代の車として
現在最有力視されているのは
電気自動車ですが、
水素エンジンを開発する
メーカーもあり、
まだまだ車の
未来の姿は
定まっていません。
とはいえ、
ガソリンエンジン以外の
車関連部品は
今後も成長が
見込まれる業界です。
世界の人口増加と
自動車需要の増加によって、
ワイパーブレードの需要も
徐々に伸びていくことが
期待できます。
フコクなどのニッチな産業で
存在感を発揮する
企業の株に注目するのも
面白いかもしれませんね。
コメントを残す