ついに140円台
こんにちは!
ついにドル/円が
140円台になってしまいました。
なんと140円台は
24年ぶりの水準です。
今回は、
「円安はまだ続くのか」
について解説させていただきます。
■ドル/円が一時140円台に
9月1日に
ドルが大きく買われ、
ドル/円は心理的に重要な節目である
140円を突破しました。
これは8月の
米ISM製造業景況指数が
前月から横ばいを維持し、
予想を上回ったことが要因です。
その結果、
ドル/円は140.22まで上昇し、
1998年8月以来の水準となりました。
その後は
130円台まで下落したものの、
ドル/円が一時140円台になったことは
大きな出来事であったと言えるでしょう。
■市場関係者の見解
市場関係者は
「ドルの強さの下にあるのが、
より厚く安定したフローであるならば、
明日は引き戻される可能性もある。
ただ浅いものになるだろう」
と指摘しました。
どうやらドル/円について
まだ上昇余地があると見ているようです。
ドル/円がさらに上昇すれば、
原油や天然ガスの
輸入価格はさらに上昇し、
大きな負担になるでしょう。
とうもろこし、大豆、小麦などの
食料品も値上げが予想されます。
■このままドル/円は上がってしまうのか?
このままドル/円は
上がってしまうのかというと、
そうとも言い切れないです。
なぜなら、
米国の原材料コストの指数は
5カ月連続で低下し、
中古住宅販売価格も
下落しているからです。
つまり、
インフレ圧力沈静化の
兆候を示しているのです。
もしインフレが沈静化して
利上げペースが落ち着けば、
ドル/円は逆に下落することも考えられます。
■利上げや原油価格が鍵
ドル/円が今後どうなるかは、
利上げ予想や原油価格が鍵になります。
今回ドル/円の140円台が
一時的だったことを考えると、
140円台に定着するには
もう一段階何かが必要なのでしょう。
米金利と原油価格は
今までドル/円に
大きな影響を与えてきましたが、
今後も金融当局者の発言や
産油国の動きによって
また影響を受けそうです。
8月26日の
米カンザスシティー連銀主催の
経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)での
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の
講演がヒントになるかもしれません。
パウエル議長は、
「成長鈍化などの痛みを伴ったとしても、
インフレが抑制されるまで
当面金融引き締めが必要」
という見解を示し、
来年の利下げへの思惑を
強くけん制しました。
景気が減速しても
インフレ抑制を重視して
利上げを続けるのであれば、
米国の原材料コストの指数や
中古住宅販売価格が下落したとしても
ドル/円はさらに上昇する可能性が
高いと見るべきかもしれませんね。
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