こんにちは!
2022年の相場を振り返ると
米国株に急ブレーキがかかり、
一部の国々では
株価がこれまでにないほど
割安圏に入っています。
投資家の悲観ムードが
ピークに達している国々は、
米国をはじめとする
先進国の株価の反発にともなって
強い買い戻しが入る可能性があります。
今回は、
「2023年に大幅上昇が期待できそうな3カ国」
について解説させていただきます。
■2022年の株式相場
2022年の株式相場を振り返ると、
資源を持つ国と持たざる国の間で
格差が大きく広がった
一年であったと言えるでしょう。
ロシアのウクライナ侵攻、
ロシア産の天然ガスや原油の輸入規制、
金融緩和による物価上昇で
資源価格は高騰しました。
世界各国の株価を見てみると、
トルコやブラジル、カタールなど
資源が豊富な国は
年初と比べて株価が上昇しています。
■資源の中でも投資すべきもの
今後は2023年から2024年にかけて、
欧米諸国がリセッション入りをする可能性が
高いと予想されています。
さらに、中国に関しても
軟調な成長が予測されており、
資源の需要、
特に住宅に使われる
鉱石石や大理石などの価格は
落ち着いてきそうです。
一方、
インフレの長期化や
地政学的なリスクを考えると、
安全資産である金や銀に
買いが集まる可能性があります。
そして、
ウクライナ戦争の長期化で
天然ガスや石油が
高止まりするかもしれません。
つまり、
資源の中でも投資すべき資源と
投資を控えるべき資源が
2023年以降は出てきそうなのです。
■大幅上昇しそうな国①ベトナム
ベトナム株は2022年に
約4割ほど下落しました。
ベトナムは2023年の3月頃までは
まだ下がる可能性がありますが、
そこから横ばい、
そしてその後大きく反発するかもしれません。
まず、
ベトナムがここまで大きく
下落した理由ですが、
インフレによる影響ではありません。
ベトナムのCPI(消費者物価指数)は
3%前後で他国に比べ、
物価上昇が深刻ではありません。
ベトナム株の下落の原因は
不動産企業の規制強化と
米国の利上げが大きいです。
ベトナムでは金融セクターが
時価総額全体の約30%、
不動産が15%程度を占めており、
不動産セクターが下落すると
そこに融資をしている銀行も下落し、
時価総額の半分以上に
影響が出てしまうことになります。
4月にはベトナム政府が
不動産企業の規制強化に動き、
不動産企業の経営者が
相次いで逮捕されました。
さらに、
ベトナムでは金利の上昇によって
銀行へのローンが返済できない債務者の
不動産の投げ売りが起こっています。
ベトナムは9月に政策金利を
4%から5%へと1%上昇させました。
米国の予想外に長期的なインフレ、
そして利上げが急ピッチで
進んだことなどから
物価上昇率の低いベトナムでも
利上げをする必要性が出たのです。
とはいえ、来年の3月頃に
米国は利上げを止めるという見方が
現在では濃厚になっています。
加えて、
2023年後半には利下げをしていく
という見通しになっており、
不動産全体が大きく反発すると
考えられるのです。
そのため、
2023年後半頃からベトナム株は
大きく買い戻されるかもしれません。
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