【会社を買ったつもりが買わされている】

なぜ日本企業はM&Aが下手なのか

こんにちは!

近年では、

日本企業による海外企業への

巨額のM&Aが目立ちますね。

しかし買い取りに成功しても、

その後、

上手く融合出来た例は少ないようです。

今回のメルマガは、

日本企業はM&Aになぜ弱いのか、

そしてどうしたら

成功できるのかを予想します!

■日本企業はM&Aに慣れていない

まず、M&Aとは

企業の合併(Mergers)と

買収(Acquisitions)

を意味します。

近年では、

日本企業が海外企業を買収する

国際間のM&Aが増えています。

しかし、日本のみならず

世界的に見ても

M&Aの成功確率は

20~30%ぐらいしか無く、

なかなか上手くいかないようです。

特に日本は海外に比べて

M&Aを行う企業が少なく、

そのため経験も浅いので

今後は失敗案件が

沢山出て来ると思われます。

確かにM&Aを行うと、

新しい会社を買って事業を伸ばす事で

多くの利益を得る事が出来ます。

しかしその一方で、

リスクも同じぐらい

高いものとなっています。

M&Aを行う際には、

最初に、

「本当にそれが買うべき会社か」

を戦略的に考える必要があります。

しかし、

M&Aに慣れていない日本の企業は、

その「戦略」があまり上手くありません。

長期的な戦略が曖昧な企業は、

コンサルタントや投資銀行が

安価で売りに出している会社を

勧められるがまま

買ってしまう事が多い

と考えられます。

■「買った」つもりで「買わされている」

そもそも売りに出されている会社は、

上手く事業が立ち行かない

=問題を抱えている事が大半です。

さらに新しい会社を買った後も、

元の企業と社風を

融合させていかなければなりません。

最近では日本企業が

海外企業を買っていますが、

言語や風習の違いから

社風の融合には

手間と時間が大変かかります。

そのため、買った後の経営を

放置してしまっている事が多いです。

買われる側の企業にとって

「経営に口出しして来ない安定株主」

は非常に都合の良い存在です。

また、投資銀行も持っている企業を

高く売りたいため、

もし問題を抱えていたとしても

それを隠して売ってしまいます。

一番初めに、買う側の企業が

買われる企業に問題が無いか

精査する事も出来ます。

しかし最初の精査だけでは何も分からず、

しばらく経ってから抱えていた問題が

明るみに出るケースがほとんどです。

つまり、日本企業は海外企業を

「買った」つもりで「買わされている」

のかもしれません。

この問題を避けるためには、

序盤の精査に

どれだけ力を入れるかが重要です。

しかしそれ以上に、

経営者は未来に向けた

戦略的な思考を持たずに

M&Aに手を付けると

損をする可能性が大きくなるのです。

とはいえ、全ての日本企業が

損をしている訳では無く、

日立やトヨタなど

M&Aに成功している企業もあります。

今後、他の日本企業たちが、

こうした成功例の後に

続いて行けるのか注目です!