【FRBのパウエル議長がタカ派的な姿勢を維持】

大幅利上げ継続?

こんにちは!

8日に開かれた

金融政策関連会議で、

FRBのパウエル議長が

タカ派的な姿勢を改めて見せました。

米国の大幅な利上げは

今後も継続されることになりそうです。

今回は、

「FRBのパウエル議長がタカ派的な姿勢を維持」

について解説させていただきます。

■タカ派的な姿勢を見せたパウエル議長

8日にワシントンで開かれた

金融政策関連会議で、

FRBのパウエル議長は

「インフレ抑制の任務が完了するまで

金融当局が尻込みすることはない」

と述べました。

このことから、9月におこなわれる

連邦公開市場委員会(FOMC)会合で

3会合連続となる

大幅利上げを決定する可能性は

高いと言えそうです。

また、

「われわれはこれまでと同様、

直ちに、真っすぐに、力強く行動する必要がある」

と語りました。

加えて、

「同僚と私は、

このプロジェクトに強くコミットしており、

根気強く続けていく」

とも述べています。

今回のパウエル議長の発言は

かなりタカ派的なものとなりました。

■金利は高い水準が続く?不況が到来?

パウエル議長は

「金融当局には物価安定という責務があり、

それを引き受けている」と説明し、

「歴史は時期尚早な金融緩和を戒めている」

との見解も示しており、

金利は高い水準で

しばらく維持されることになりそうです。

しかし、

米国の著名な経済学者である

ジョンズ・ホプキンズ大学の

ローレンス・ボール教授らがまとめた論文では、

「2%の物価目標を実現するには

失業率の大幅悪化を招くことが

求められるだろう」とされており、

FRBのタカ派的な姿勢が

米国経済や世界経済にとって

大きなダメージになることも

考えておいた方がよいかもしれません。

また、

国際通貨基金(IMF)の

チーフエコノミストを務めた

モーリス・オブストフェルド氏らによる論文では、

「米金利上昇を受けたドル高進行で

新興国や途上国の多くに

困難が予想される」、

「こうした国々の経済は特に、

新型コロナウイルスのパンデミック期に

主にドル建てで積み上げられた官民債務によって

脆弱となっている」、

「危険信号はすでに点滅している。

世界の金融サイクルの収縮局面が進行中だ」

とされています。

世界的な不況が予想される時には

過去には円が買われてきましたが、

最近はそういった動きが

あまり見られなくなってきました。

不況に備えることを考えるのであれば、

長期投資でドルを買うことが

リスクを抑える上で

有効になってくるかもしれませんね。