【回避できない景気後退】

アメリカはリセッション認定間近?

こんにちは!

アメリカでは

コロナウイルスによる物流の停滞や、

ウクライナ問題による

資源エネルギーなどの価格高騰により

今も深刻なインフレが続いています。

アメリカの株価下落に伴い、

投資家達の間ではリセッション(景気後退)の

懸念が広まっています。

今回のメルマガはリセッションが起こるのか、

そして景気後退は予測可能かを予想します。

■リセッションは起きるのか

まず、他の国がGDP(国内総生産数)の

急激な減退でリセッション入りを

判定しているのに対して、

アメリカではNBER(米国経済研究所)が

その判定を行っています。

NBERは民間の非営利機関ですが、

彼らが行う景気の判定結果は

政府公認として世界から重要視されています。

NBERが掲げるリセッションの定義は3つあり

・アメリカの経済活動全般の極端な下落

・数か月以上に渡り、

持続的な下落傾向が続いている

・国内の製造業や雇用などで得ていた利益の減退

このように、GDPだけでなく

様々な視点から総合的な判断を下すため、

リセッションの認定には非常に時間がかかる

という難点があります。

投資家達にとっては、

出来ればリセッションに突入する前に

情報を得て、対策を練りたいと思うので、

このタイムラグは厄介に感じるかもしれません。

しかし時間をかけて判定している分、

NBERのリセッション認定は

ほぼ正確であり、

あやふやな情報に振り回されずに

済むというメリットもあります。

現時点において、NBERから

リセッションの判定はまだされていませんが、

今後、インフレがさらに加速すると

予想されているため

リセッションに突入するのは

時間の問題かもしれません。

■景気後退は予測可能か

リセッションを前もって

予測するためには、

株価の上昇と下落に

細かく注目する必要があります。

基本的に株価というのは、

今後の国際状況や企業の業績を

多くの投資家達が予想して売り買いすることで

決まるので、株価の動きを見ていれば、

おのずとリセッションが起こるかどうか

おおよその予測を立てることが出来ます。

また、S&P500(米大型株価の指数を表す)の

過去レートでは、

一時的な大幅下落と上昇を繰り返しながらも、

2022年に至るまで

大きく緩やかに株価を伸ばしています。

しかし現在はインフレの影響で下落に戻っており、

今後のウクライナ問題などが

終息する見通しも立っていません。

そのため、もし米国株を購入する時には

再び上昇するには想像以上に

長い期間を有する可能性があることを

心にとどめておきましょう。

株価が安くなる今が買い時だと考える

投資家も多いようですが、

あまり安易に飛びつかず、

いつもと同じ慎重な投資を心がけましょう。