【台湾は中国に対抗できるのか】

資金不足?

台湾は中国に対抗できるのか

こんにちは!

台湾外交部(外務省)の

欧江安報道官が8日の記者会見で、

安倍晋三元首相の国葬への

代表派遣に前向きな姿勢を示しました。

しかし、これに対して

中国外務省の毛寧副報道局長は

記者会見で

「台湾独立勢力が政治工作する舞台を

日本は提供してはならない」

とくぎを刺しています。

「台湾は中国の不可分の領土」とする、

いわゆる「一つの中国」を強調する中国ですが、

台湾は独立を守れるのでしょうか。

今回は、

「台湾は中国に対抗できるのか」

について解説させていただきます。

■中国のドローンを石で迎撃?

先日、

台湾の兵士たちがカメラを構え、

ドローンに石を投げて落とそうとする

映像が話題を呼びました。

この映像は中国から飛来したと思われる

ドローンからものでした。

台湾の金門指揮部は

「(大陸の)フェイクで認知戦だ」

と強く反発しましたが、

かえってこの映像の話題が

盛り上がることになってしまいました。

■来年度の防衛予算は12・9%増

前述したような話題で盛り上がる中、

台湾が発表したのが

来年度の防衛予算であり、

対前年比で12・9%増と

世界を驚かせるものになりました。

しかしながら、

実態はそれ以上と言えます。

なぜなら、

アメリカから調達する

最新鋭の戦闘機F16Vなどの

特別予算を加えれば

総額は5863億台湾元(約2兆6500億円)となり、

防衛予算は対前年比13・9%増となるからです。

したがって、

来年度の台湾の防衛予算は、

圧倒的な増額と言えます。

■防衛費の増額が国民を圧迫する

防衛予算の増額の問題点は、

中国に対抗するためのコストが

いずれ台湾の人々の生活に

重くのしかかってくることです。

そもそも蔡英文政権は

6年連続で防衛費を増やしてきており、

その分国民の負担も

増えていると言えます。

そして、

巨大な中国に対抗するためには

米国に助けを求めることも必要になるでしょう。

米国が「無料」で助けてくれることは

少々考えづらいため、

防衛予算に加えて

米国への見返りも必要になります。

■反中路線は持続不可能?

反中路線が持続不可能になる日は

近いのかもしれません。

なぜかと言うと、

「戦闘機のスクランブル発進や

台湾に接近する中国の軍艦への対応として

出動する船舶の費用」

が近年非常に増加しているからです。

スクランブル発進には

莫大な費用がかかるため、

資金が大きく削られることになります。

しかし、

経済力があり

国民の理解を得られる中国は、

何度も台湾への接近を

繰り返すことができ有利なのです。

中国に対抗するにはコストがかかり、

戦争になるリスクもあることから

中々難しいのが現状になります。

この先、

2008~2016年の馬英九政権のような

「親中派」の政権が再び誕生するかもしれませんね。