こんにちは!
中東の国レバノンで、
ビットコインをはじめとする
仮想通貨に資金を
退避させる動きが
広がっています。
この動きは
我々日本人にも
無関係ではありません。
今回は、
「レバノンが経済崩壊し、ビットコインが流通」
について解説させていただきます。
■レバノン経済はなぜ崩壊したのか
レバノンは国家財政が破綻して
デフォルト(国の借金を返せない状態)に
おちいりました。
理由としては、
宗派対立による政治の混乱と腐敗、
新型コロナウイルスの感染拡大、
首都ベイルートの港で起きた
大爆発事故があります。
これに加え、
ロシアのウクライナ侵攻が
拍車をかけています。
レバノンは小麦の大部分を
ウクライナからの輸入に
頼ってきたからです。
レバノンの法定通貨である
レバノン・ポンドは大暴落し、
米ドルに対して
ほぼすべての価値を失っています。
そのため、
預金者の資産は
大幅に目減りすることになりました。
■日本人も笑えないワケ
レバノンで起こったことは
日本人も笑えない内容だと言えます。
なぜなら、
ドル円が年初の115円台から
一時152円台へと
大幅に上昇したことから
分かる通り、
日本円の価値は
今年大きく下落したからです。
もし今、
銀行が引き出しの閉鎖をしたら
どうなるでしょうか。
さらに円が暴落し、
その後に銀行が
営業を再開しても、
国民が引き出せるのは
暴落し終わったあとの日本円です。
日本円だけを持っているのは、
果たして本当に安心なのか
考えておいたほうがよいのかもしれません。
■法定通貨が暴落した結果、仮想通貨が使われている
レバノンでは法定通貨が
暴落しているため、
仮想通貨での決済が伸びています。
具体的には
「USDT(テザー)」という
ドルと連動した仮想通貨が
使われています。
USDTを使えば
現金を持たずに暮らせますし、
銀行に預金する必要もありません。
レバノンの国民が
「USDTは便利だな」と感じれば、
このまま仮想通貨での決済が
定着してもおかしくなさそうです。
■どうやって仮想通貨を手に入れているのか
レバノンの国民は
主にマイニングすることによって得た
ビットコインや、
それを USDTに変えて
富を蓄えています。
さらに、
ビットコインなどの仮想通貨で
給与の支払いを受けているため、
国民は現在、ビットコインを
自分の銀行と見なしています。
また、
発展途上国では賄賂が
よく問題になりますが、
誰も嘘をつけずに
情報もオープンな仮想通貨が
問題を解決するかもしれません。
日本では発展途上国ほど
賄賂が問題になることはありませんが、
日本円の価値が下落する
リスクを考えると、
一部の資産を仮想通貨にしておくことは
リスク分散になるかもしれませんね。
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