【楽天モバイル債で赤字解消?】

楽天グループは黒字まで回復できるのか

楽天モバイルが新料金プランで

月額0円を廃止しましたね。

それに伴い、多くの0円ユーザーたちが

KDDIのpovo2.0へ移行しているようです。

そんな中、楽天グループが個人向けの

社債を発行しましたが、

これには

どういった意図があるのでしょうか。

今回のメルマガは

楽天モバイル債とはどういうものか

そして楽天モバイル債を発行することで

楽天グループには何のメリットがあるのか、

今後の予想を含めてご紹介します。

■楽天モバイル債とは

楽天モバイル債とは、楽天グループが発行した

個人向け社債です。

楽天モバイル債は他の銀行預金と比較しても

金利がずば抜けて高いという特徴があり、

大手銀行が0.002%、

個人向け国債が0.05%なのに対して

楽天モバイル債は0.72%と

その差は歴然です。

利率がすでに確定しているので

安定した利息収入が望め、

年に2回決まった金額の利息を

受け取ることができます。

例としては、100万円購入すると

金利は0.72%なので7200円を

年に二回に分けてもらえるので、

半年に一回3600円の

収入を得ることが出来ます。

それを5回繰り返すと

3年後には100万円の元本が償還され、

そして最後の利払いが行われます。

結果、3年間で

合計2万1600の利息がもらえるという

計算になります。

元本が保証されている上、

銀行の預金よりも利率が遥かに高いため

ローリスクローリターンで

保守的な投資を行いたい人や

投資に慣れていない初心者には

向いているかもしれません。

その一方、投資信託や株式の投資に

慣れている人にとっては

どうしても利益が見劣りしてしまい

購入を見送る人が多くなると思われます。

■楽天グループの狙い

そもそも楽天グループが

個人向けの社債を発行した理由ですが、

複数ある中で一番の目的は基地局の建設エリア

拡大に使用するようです。

楽天は

インフラ整備の前倒しによる多額の赤字を抱えおり、

さらには株価も下落傾向にあるため

今後の黒字化の実現や、

エリアの拡大を進めていくための

資金を調達したいようです。

課金ユーザーの増加や

エリア拡大による契約者獲得など

すでに様々な手を打っていますが、

他社へのユーザー流出が予想以上に多く

楽天へのイメージ低下は免れられません。

今回の楽天モバイル債によって

一時的な黒字に持っていくことは

出来るかもしれませんが、

今後、どこまで

優良顧客たちを満足させる

サービスを提供できるかが

黒字を安定させる

鍵になってくるかもしれません。

楽天モバイルの月額0円廃止は

競合他社にとっては

顧客を奪うチャンスなので、

楽天グループは

しばらくサービス向上に

力を入れるべきかもしれませんね。