止まらぬアメリカのインフレスパイラル
こんにちは!
アメリカではコロナによる労働力不足でインフレが加速していますね。
しかし、一口にインフレといっても種類があることをご存じでしょうか。
今回のメルマガは2種類のインフレと、アメリカで起きているインフレの原因といわれる賃金インフレについてご紹介します!
■資源インフレと賃金インフレ
インフレ化の経緯
・脱炭素のための化石燃料と鉱物資源への投資忌避
・デルタ株により東南アジアで工場停止、世界的にサプライチェーン混乱
・オミクロン株で工場停止。
・ロシアによるウクライナ侵攻により、特定品目の価格が高騰(天然ガス、アルミ等)
・中国のロックダウンによりサプライチェーン混乱がより拡大
・通貨安の国はさらに輸入物価上昇
インフレには大きく分けて、「資源インフレ」と「賃金インフレ」があります。
資源インフレとは、原材料や資源の供給不足や制限による価格の上昇で起こるインフレのことです。
実は去年の春咲き頃からエネルギーの価格高騰は始まっており、ウクライナ侵攻による影響でさらに上昇しました。
賃金インフレとは、物価水準の持続的な価格上昇を表すインフレのことです。
一般的に賃金が上がって所得が増えると、需要が供給を上回るため物価が上昇します。
その物価の上昇により、また賃上げが行われるという事が繰り返されていく現象を指すのです。
■賃金インフレが大きな原因
現在、ウクライナ侵攻により資源の価格が高騰しているので、これがインフレの原因かと思われがちですがその影響は全体の2割程度に過ぎません。
アメリカで起きているインフレの原因、そのほとんどは賃金インフレによるものです。
実際に去年、アメリカは人手不足を賃上げすることによって補っていました。
例えばコロナ感染により出社できない従業員と、その穴埋めとして雇った従業員がいたとします。
そのどちらにも給料を払わなくてはならず、尚且つ物価上昇に合わせて賃上げしなくてはならないため企業にとっては痛手となります。
その上、人々はより高い賃金を求めて勤める会社を転々とするようになってしまったのです。
このように、賃金が上がる=経済にとっても良いという訳ではありません。
むしろ賃上げによって人材の確保競争になると、余計にインフレを加速させる原因になりかねないのです。
予想では日本も1%ほど賃上げを行いますが、消費者物価がそれを上回ると思われます。
今後、日本もアメリカと同様にインフレが進んでいくのではないでしょうか。
果たして日銀や日本政府は「悪い円安」をストップ出来るのか注目です!
日本のインフレ対策しなければいけないですね。
日銀や日本政府は円安をストップできるか?