【ポーランド、ブルガリアの天然ガス供給停止!】

07 January 2022, Mecklenburg-Western Pomerania, Lubmin: View of pipe systems and shut-off devices at the gas receiving station of the Nord Stream 2 Baltic Sea pipeline. Originally, the pipeline for natural gas from Russia was to go into operation at the end of 2019. Photo: Stefan Sauer/dpa (Photo by Stefan Sauer/picture alliance via Getty Images)

天然ガスを巡るロシアと各国の動き

こんにちは!

ロシアが一部の国の天然ガスを供給停止したことが話題になっていますね!

もしも、同じように供給を停止された時のため、各国はどのような対策を講じているのでしょうか?

今回のメルマガはロシアの急なガス供給停止宣言の理由、供給停止に備えた各国の対策と経済への影響をご紹介します!

■なぜロシアは天然ガスの供給を停止したのか

ロシアがポーランドとブルガリアへのガス供給を停止しました。

先日、ロシアは非友好国に対し、天然ガスなどのエネルギーの代金をロシア通貨のルーブルで支払わなければならないと要求しました。

しかし、ポーランドとブルガリアがルーブルでの支払いを拒否したため、実際にガスの供給を停止されてしまったのです。

今まで、ポーランドとブルガリアはガスの輸入をロシアに大幅に依存していました。

しかし、近年では両国共にガスの供給元を多角化させているため「ロシアに頼らずとも当面の間は国内のガス供給は保てる」と宣言しています。

とはいえ、今回のようなロシア側による一方的な供給停止が続けて起こった場合、各国はいずれ経済を安定に保ち続ける事が難しくなるかもしれません。

そのため、世界はロシアの今後の動きに警戒を強めています。

■天然ガスの輸入先の多角化

すでに欧州ではウクライナ侵攻を受け、ロシア以外から天然ガスを調達する動きが強まっています。

主な輸入国はアメリカや中東のカタールなどで、液化させた天然ガスをタンカーで運んでいます。

また、EUは仮にロシアからの供給が止まっても、当面の間なら対処できる分の液化天然ガスを確保しています。

しかし、ドイツなどは天然ガスの多くをロシアのパイプラインからの調達に頼ってきたため、液化天然ガスを受け入れる施設自体がありません。

そのため、他の国から輸送するのにコストがかかり、経済に影響する可能性があります。

一方で、ロシア側も今まで取引していた国のパイプラインを閉じることで今後の外貨取得がより苦しくなっていきます。

この先、ロシアが課したルーブルでの支払いの強制や天然ガスの価格高騰が続けば、多くの国が供給先を中東に変更する可能性もあるかもしれません。

そうなれば、ロシアの経済にこれまで以上に大きな打撃が加わることでしょう。

最近では、バルト三国がロシア産天然ガスの購入停止を決めました。

天然ガスの価格高騰が続く今、日本も思い切って新しいエネルギーの供給先を探した方が経済の負担を減らせるかもしれません。

今後も、天然ガスを巡る世界とロシアのやり取りに注目です!

2件のコメント

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