こんにちは!
前回のメルマガでは
ロシアが天然ガスを
外交カードにしており、
ヨーロッパの国々は
ロシアの代わりとして
オーストラリアに
注目していること。
そして、
日本だけにオーストラリアが
天然ガスを大量輸出する
見通しであることが
報道されたことなどを
解説させていだだきました。
今回は、
「天然ガスの市場状況と日本への影響」
の続きについて
解説させていただきます。
■揺れるヨーロッパの国々
現実的なエネルギー不足から、
ヨーロッパの一部の国が
ロシアに接近することも
考えられており、
より世界が不安定な
状態に傾いてしまうことも
予想されています。
こうした事情から、
ヨーロッパでは緊急で
エネルギー資源を確保する
必要に迫られているのです。
暖冬とはいえ
冬季を迎えており、
暖房でエネルギー使用量が
増加する時期であり、
この問題に対して
早急に答えを出す
必要があります。
■オーストラリアが日本だけに大量輸出する理由
オーストラリアが日本だけに
大量輸出する理由は、
日本とオーストラリアの
関係性の深さにあります。
日本とオーストラリアは
様々な分野での
協力が発表されており、
オーストラリアの
パースで開かれた
首脳会談では、
新しい安全保障協力に関する
共同宣言の締結と共に
オーストラリア産の
資源エネルギーの
日本への安定供給も
重要なテーマの
一つとなりました。
日本の岸田首相と
オーストラリアの
アルバニージ首相は、
「重要鉱物に関する
パートナーシップ」の
基本合意書に
署名しています。
液化天然ガスについては
「エネルギー安全保障面での
協力を強化することが重要だ」
という認識で一致し、
パートナーシップを
深めていくとしました。
オーストラリアが日本との
関係性を重視する理由は、
来るべき
カーボンニュートラル社会の
実現という課題解決に
日本のテクノロジーが
不可欠であると
考えているからです。
さらに、
2050年までに
温室効果ガス排出量を
実質ゼロにする
目標に向けて、
温室効果ガスを出さない
水素やアンモニアを
オーストラリアで生産し、
日本に輸出するプランを
描いています。
つまり、
オーストラリアはビジネスとして
天然ガスの輸出、
そして将来へ向けての
テクノロジーの獲得を
狙っているのです。
一方、日本は
天然ガスの安定的な
確保を目指しており、
WIN-WINの関係性を
作り上げています。
日本としては水素社会を
実現させることを考えると、
水素をオーストラリアから
輸入するということは
有力な選択肢です。
日本企業の中では
その流れを作ろうという
動きが加速しており、
例えば川崎重工は、
水素製造から
水素の輸送、
そして流通の道筋の
整備に力を入れています。
今後水素社会に
深く関わりそうな企業に
注目して投資してみるのも
面白いかもしれませんね。
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