【根強いインフレ】 11月の米生産者物価指数は予想を上回る伸びに

こんにちは!

 

インフレ指標の減速傾向が続き、

インフレのピークは

過ぎた感がある米国ですが、

インフレも中々の

しぶとさを見せています。

 

今回は、

予想を上回る

伸びとなった

「11月の米生産者物価指数」

について解説させていただきます。

 

■11月の米PPIは市場予想を上回る

 

 

11月の米生産者物価指数(PPI)は

市場予想が前月比0.2%上昇 、

結果が0.3%上昇となり、

市場予想を上回りました。

 

さらに、前年同月比でも

市場予想が7.2%上昇、

結果が7.4%上昇と

こちらも市場予想を

上回っています。

 

特に、

サービスの価格は

前月比0.4%上昇と

3カ月ぶりの

高い伸びを見せました。

 

10月のPPIは

伸びが予想以上に

鈍化していたものの、

今回の結果は

相変わらずの

しぶといインフレ圧力を

示しており、

今後のFRBの利上げを

後押しするものに

なりそうです。

 

135円台後半で

推移していたドル円は、

PPI発表後に

136円台に上昇し、

その後はもみ合う展開となりました。

 

一方、ゴールドは

次週に米連邦公開市場委員会(FOMC)や

欧州中央銀行(ECB)理事会などを控えていたことで、

様子見姿勢が強く

上げ幅は限定的になっています。

 

■市場予想は上回ったが減速傾向が続く

 

 

前述した通り、

11月のPPIは

市場予想を上回ったものの、

前年同月比では過去18カ月で

最も低い伸びにとどまっており、

伸び率の減速傾向は

継続しています。

 

このまま減速傾向が続けば、

市場の予想通りに

FRBが来年に

利上げを一時停止する

可能性は高まっていくでしょう。

 

■CPIの結果に注目

 

 

日本時間13日22時30分には

11月の消費者物価指数(CPI)の

発表が予定されており、

CPIも引き続き

高い伸び率ながら減速することが

見込まれています。

 

今年のデータを見ると、

PPIはCPIに

先行して下がってきているため、

11月のCPIも

PPIと同じく

前年同月比では低い伸びに

とどまるのではないかという

予想ができそうです。

 

市場関係者はこの日発表された

予想より強い統計を受け、

「FRBが来週に

0.75ポイントの利上げを

継続する可能性は低いが、

インフレ面で悪いニュースが出れば、

FRBと投資家の両方にとって

頭痛の種になる」

と語っています。

 

政策金利のピークの

市場予想は4.75〜5%と

5〜5.25%が拮抗しており、

CPIの結果によって

大幅な変動が見られるかもしれません。